※本稿は、西岡壱誠(著)『小学生でも解ける東大入試問題』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
小学生でも東大の問題が解ける?
タイトルを見て「え?」となった方も多いかもしれません。
東京大学といえば日本最難関に位置づけられる大学。数多の受験生たちが必死に勉強し、相当な学力を有しながらもなお敗れ去る、そういう大学のはずです。
そんな大学の入試問題を「小学生」が解くという、魔法みたいなことが可能なのでしょうか?
はい、可能なのです。
東大の入試問題にはもちろん、高校で習う知識をしっかりと身につけていないと解けない問題もあります。しかし、東大が求める「発想力」、そして「応用力」が試される問題に関しては、むしろ小学生の方が得意かもしれない素朴な着想が重要であることが多いのです。
素朴な疑問から発想が始まる
例えば水の循環について、「海から水が蒸発し、雲が形成され、また雲から雨が降ってくる」という風に小学生に説明したとしましょう。そこであなたが次のような疑問をぶつけられたとします。
「海に水があんなにあるんだったら、どうして雨がたくさん降って地球全体が水浸しにならないの?」と。
皆さんはどう答えるでしょうか?ちゃんとこの問いに答えられる自信はあるでしょうか?
詳しくは本書のなかで紹介されていますが、実はこの問いに非常によく似た問題が東大入試で出題されているのです。そして、こういった小学生が抱くような素朴な疑問の問題にかぎって、受験生の正答率は高くありません。
受験生はどうしても自分が勉強した内容に引っ張られ、より単純であるはずの発想ができなかったり、見当違いな答えを出してしまうということが往々にしてあるのです。
逆にいえば、普段から素朴な疑問を持つ習慣をつける、身近な出来事への応用に慣れる、こういったことを意識するだけで、それこそ小学生でも東大の入試問題を解けてしまったりします。
ぜひ皆さんも先入観を捨て、本書で東大の入試問題に挑戦してみてください。素朴な発想で難解な問題を解く、その楽しみを皆さんも味わえるはずです。
小学生でも解ける東大入試問題
著者:西岡 壱誠
出版:SBクリエイティブ(2022/10/6)