※本稿は、西岡壱誠(著)『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
「頭がいい」とはどういうことか?
「頭がいい」という言葉を、私たちは日常的に使っています。
「あの人は頭がいい」「自分は頭がよくない」「頭がよくなる方法を知りたい」等々……
しかし「頭がいい」とは具体的にどういったことを指すのでしょうか?記憶力がよい人のことでしょうか?誰も思い浮かばないようなアイデアを出せる人でしょうか?色々なことに興味関心が持てる人でしょうか?
「頭がいい」ということの意味を一言で述べるのはなかなか難しいことです。強いていうならば先ほど挙げた全てが「頭のいい」人の特徴になるでしょうか?しかしどれが「頭のいい」人の一番の特徴かと訊かれたら難しいかもしれません。
この本に書かれているのは、現役東大生の著者による「頭がよくなる」ための方法論です。「「頭がいい」ってどういうこと?」から始まり、そこから具体的なメソッドについて、実例を交えながら丁寧に解説します。
「頭の良さ」は「技術」である
しかし、「そもそも頭の良さというのはある程度先天的に決まるものでは?」という至極最もな意見が考えられます。
もちろん、生まれながらにして「頭が良い」ように生まれてきた人というのはいます。しかし、多くの人が「頭がよい」と認めるであろう、かの「東大」の学生について著者が述べるところによると「ほとんどの東大生はそのように生まれながらの天才というわけではない」のです。
そのような東大生であっても、周りから見るとまるで「天才」かのように思えることが多々あります。しかし、それは先天的なものではない、つまり後天的に身に付けることができるからこそ、どんな人でもその方法さえ知ってしまえば真似をすることができるのです。
それは「才能」ではなく紛れもない「技術」であり、「地頭」の良さというよりも後から身に付けられる「地頭力」の高さです。
「本当にどんな人でも東大生みたいな頭の良さを身に付けることができるのか?」
安心してください、できます。
高校時代の偏差値は35、そこから徹底的に東大生の「思考法」をトレースして東大に合格した著者だからこそ、そのように言い切れます。本当の「頭の良さ」を知りたい方、ぜひ本書を手に取ってみてください。後悔はさせません。
「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考
著者:西岡 壱誠
出版:東洋経済新報社(2020/7/31)