※本稿は、西岡壱誠(著)『東大集中力~やりたくないことも最速で終わらせる』(大和書房)の一部を再編集したものです。
「集中」したい、でもできない……
「集中する」という言葉は日常の色々な場面で使われますが、例えば「勉強に集中したい」や「仕事に集中できない」など、あることに継続的に意識を向けるという意味で使われることが多々あります。
そしてこのことについて悩むことも、また多々あることでしょう。つまり、「なかなか作業に集中できない」とか「どうやったら集中力を上げられるかがわからない」といった悩みです。
「集中力」を高めればよい結果が出せる、そんなことは皆わかっているのですが具体的な方法がわからない。そこで本書が「集中力」アップのロールモデルとして選んだのが、「東大生」です。
実は東大生の約6割が「受験で大切なことは「集中力」である」と答えているデータもあるほど、東大生は「集中力」を高めることを非常に重視しているのです。それもそのはず、「集中力」のプロである彼・彼女らだからこそ、あの厳しい受験勉強を乗り越え、社会人になっても素晴らしい結果を継続的に出すことに成功しているのです。
本書は現役東大生でもある著者が、自らの経験と様々な東大生の意見をもとに書き上げた「「集中力」に悩める全ての人のための本」です。
「集中力」のプロになる
この本全体を貫く、一つの重要なキーワードがあります。それは「前のめり」という言葉です。
この言葉について述べる前に、本書が焦点を当てている「集中力」について大事なことを確認しましょう。
それは「集中」は無理してするものでは決してないということです。
本当に何かに集中できているとき、「集中しなきゃ」などと考えている人はいないでしょう。実はある意味で皆さんの多くは、特定の場面では「集中力」のプロになっているはずなのです。
例えば好きなゲームをやっているとき、他人の話を真剣に聞いているとき、仕事を効率的に片づけているときなど、人によって「集中」できている場面というのは様々ですが、いずれも共通しているのが「無理している実感がないまま何かに意識を向けること」ができているということです。
この姿勢こそが、本書が大事にする「前のめり」ということです。
そして、その姿勢は実は後天的に身に付け、能動的に発揮することができるものなのです。先天的にしろ後天的にしろ、このような「前のめり」のスイッチの入れ方を知っている人こそが、東大にも入れるといってもよいでしょう。
学生の方でも社会人の方でも、「集中力」に悩める方はこの一冊の内容を実践するだけで、劇的な変化を得られるはずです。「集中力」のプロになり日々の作業をもっと効率化するための最強メソッド、ぜひ一度見てみてください。
東大集中力~やりたくないことも最速で終わらせる
著者:西岡 壱誠
出版:大和書房(2019/8/25)