※本稿は、西岡壱誠(企画・原案)、小野洋一郎(著)『マンガでわかる 東大読書』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
「本が読めない」という悩み
「本が読めない……」、「本を読む気がおきない……」、「本を読むことの意味がわからない……」
皆さんはこういったことに悩んだことはないでしょうか?
「最近の人は本を読まなくなった」という話をどこかで聞いたことがある方も多いと思いますが、SNSや動画コンテンツなど多種多少なメディアに触れることができる昨今、読書をする機会がない、そもそも読書の「やり方」がわからない、読書の意義がわからない。そういった方も増えていると思います。
一方で、読書の必要性というのも相変わらず叫ばれています。
読書をすることで知識を得る、読書をすることで読解力を身につける、読書をすることで思考力を養う。少し考えるだけでもこれだけの効能が思い浮かびますが、目まぐるしく世相が変わっていく昨今、こういった能力はますます重要性が増していると言えるでしょう。
「読書」が楽しくなるための読み方
この本の著者:西岡壱誠はもともと高校時代に偏差値35を叩き出してしまうような、いわゆる「頭の悪い」生徒でした。そこから必死にあらゆる「勉強術」を身につけ、その結果東大模試では4位、見事東大合格を果たすまでになりました。
本書は著者が身につけた「勉強術」のなかでも、特に「読書術」にフォーカスを当てた内容になっています。全く読書ができない、という方でも安心してください。それこそこの本の著者も、最初はその段階からしぶしぶ読書を始めたのですから。
本書では本の「読み方」を、「装丁読み」・「取材読み」・「整理読み」・「検証読み」・「議論読み」の5つに分けて解説します。それぞれの読み方には段階があり、得られる効能というのも異なってくるのです。
タイトルにもある通り、この本は「マンガ」ですので、本が苦手という方でも取っつきやすいものになっています。学生の方にも社会人の方にも、どなたにでもこの本の内容は役に立つことと思います。この本を通して皆さんが読書の正しい「やり方」を身につけ、本を読むことの楽しさを少しでも味わうことができるようになれば幸いです。
マンガでわかる 東大読書
著者:西岡壱誠(企画・原案)、小野洋一郎(著)
出版:東洋経済新報社(2020/4/24)