※本稿は、岩崎徹也(著)『部下のやる気はいらない 「一歩踏み出す」からはじめるコーチング』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。
「コーチング」ってなに?
皆さんは「コーチング」という言葉を知っていますか?
例えばあなたが会社であまり仕事ができない部下に、どうやって対応すればいいか悩んでいるとしましょう。
「仕事にもっとコミットしてほしい」、「もっと自主的に動いてほしい」など部下に具体的に改善してほしいことは多々あるでしょうが、それらに共通するのはやはり、部下の「やる気」の欠如に対する悩みです。
そうすると部下の「やる気」を引き出すことが最優先の課題となりますが、いったいどうすれば部下のやる気を引き出すことができるのでしょうか?
叱ればよいのでしょうか?黙って上司が頑張る姿を見せればよいのでしょうか?どちらの場合でもうまくいかない場合が想像つくように、実際のところ部下の「やる気」を引き出すというアプローチはなかなか一筋縄ではいきません。
そして、こういうケースのときこそ活躍するのが、冒頭に述べた「コーチング」なのです。
「コーチング」で、部下は変わる
それでは具体的に「コーチング」とはどういうことを指すのでしょうか?
何かに困っている人に対して、それに対する答えをこちらが直接提示することは「ティーチング」にあたります。
それに対し「コーチング」は、何かに困っている人に対し、その人が自分の力で課題を解決できるように促してあげることを指します。
こういう風に言われてもあまりぴんとこないかもしれません。それに、具体的にそれはどうやればいいのか、かなり難しいことなんじゃないかと思われる方も多いでしょう。
しかし実際のところ、中心となる考えは非常にシンプルです。対話を通し、「行動のきっかけをデザイン」してあげるだけで、全くやる気が無いように思えた部下が見違えるほど変わるのです。
「それほど劇的な効果があるのか?」と疑問をお持ちの方、部下とのコミュニケーションに悩んでいる方、会社全体の雰囲気をもっと活発にしたい方、ぜひ本書を手に取ってみてください。
コーチング会社を運営する著者が、1000回以上のセッションを通じて得たコーチングのノウハウを余すことなくお伝えします。
部下のやる気はいらない 「一歩踏み出す」からはじめるコーチング
著者:岩崎 徹也
出版:日本能率協会マネジメントセンター(2022/9/1)