ドアノブに触れた時、服を脱ごうとした時。
誰しも一度は「バチッ」とした経験があるはずです。
なぜ、冬になるとこんなにも静電気が発生しやすくなるのでしょうか?
今回は、そんな疑問を東大生の思考法「アカデミックマインド」を使って考えてみましょう!
まずは問いを分解してみよう!
この疑問も、いくつかの小さな問いに分けて考えていくと、ぐっと分かりやすくなります。
・静電気ってそもそもなんだろう?
・「冬」ってどんな環境?
静電気ってそもそもなんだろう?
静電気とは、物や体の中で、プラスとマイナスの電気のバランスが崩れてしまった状態のことです。
原子の中には、
・プラスの電気をもつ原子核
・マイナスの電気を持つ電子
があり、ふだんはそれぞれの数がつり合っています。
しかし、服を着たり脱いだりして物どうしがこすれると、電子だけが移動します。
その結果、
・電子が多くなった側→マイナスに帯電
・電子が少なくなった側→プラスに帯電
という状態になります。
このように、電子の数がズレてしまい、電気が偏ってしまった状態が静電気です。
「冬」ってどんな環境?
冬の特徴は、「空気が乾燥している」ことです。
空気に水分が多い環境では、その水分が電子の通り道になり、体や物にたまった電子は少しずつ周囲へ移動できるようになります。
その結果、一時的にプラスやマイナスに偏る→すぐに電子が出入りする→電気のかたよりが打ち消されるため、帯電してもすぐに中和されます。
しかし、乾燥している冬ではそうはいきません。空気が乾いていると、電子が外に出にくい→周囲から電子も入ってこない→電気のかたよりが残り続ける
その結果、体や服の中に静電気がたまっているときに他の物体に触れると…
一気に「バチッ!」と放電するのです。
まとめ
冬に静電気が発生しやすいのは、
・空気が乾燥している
・電子が動けない
・電気の偏りが解消されない
・帯電した状態が続く
このような理由から、静電気が冬に発生しやすくなるのです。
さらに問いを深ぼると…
ここまで考えると、さらにいくつかの新しい問いも浮かんできます。
・なんで水分が電子の通り道になるんだろう?
・物質によって静電気のたまりやすさに違いはあるのかな?
こうした「さらに問いを立てる姿勢」こそが、東大生が大切にしている「アカデミックマインド」の第一歩です。
アカデミックマインドとは
このように、1つの問いを「分解」し、「仮説」「検証」する一連の思考法を、「アカデミックマインド」と呼んでいます。
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
カルぺ・ディエムでは、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指す講座「アカデミックマインド育成講座」を実施中です。



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