【試し読み】東大生と読む源氏物語

※本稿は、西岡壱誠(著)『東大生と読む源氏物語』(星海社新書)の一部を再編集したものです。

突然ですが、みなさんは「源氏物語」を読んだことはありますか?

日本最古の長編小説として名前を聞いたことがある方も多いことでしょう。最高権力者たる天皇の美しい息子・光源氏を中心に巻き起こる恋愛物語で、今に通じる要素も多くある非常に面白いストーリーです。

しかし、実際には読んだことがない、という人も多いのではないでしょうか。

「堅苦しそう……」「難しそう……」こういった思いから読むのをためらってしまっている人も中にはいることでしょう。

そんな人たちが「源氏物語」の世界に一歩を踏み出せるようにしたのが本書。

現役東大生である西岡壱誠氏を著者に、「源氏物語」をわかりやすくかつコミカルに解説しています。

ストーリー全体の流れは勿論、物語の背景にある当時の常識や現代に繋がっている要素も解説されているため、教養を深めることもできます。

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雨夜の品定め

ここで、試しに本書で取り上げているシーンの一つである「雨夜の品定め」を少しだけ覗いてみましょう。

このシーンで登場するのは光源氏をはじめとする四人の男性たち。「品定め」と格好つけたように表しているものの、今風に言い換えたら「猥談」な四人のくだらない会話の様子を描いています。

会話の中では、光源氏が女性に宛てて書いた手紙を義理の兄が探してみたり、光源氏が自分への恋愛のアドバイスを聞いておらず寝ていたりしています。

「何してるんでしょうかこの人たち。」「修学旅行の男子部屋の会話かよ?」あまりに滑稽でくだらないエピソードの連続に、著者同様思わずツッコミを入れたくなってしまうはずです。

このようにギャグシーンに思われる情景ですが、実は物語の大きな伏線になっているのです。その答えはいったい何なのでしょうか……? 是非本書で確かめてみてください。

本書は「源氏物語」に少しでも興味のある全ての人に手に取っていただきたい本です。

「源氏物語」を読んでみたいけどいきなり一から読むのはハードルが高い……という方は、是非この本をきっかけに「源氏物語」の世界に足を踏み入れてみてください!


東大生と読む源氏物語

著者:西岡 壱誠
出版:星海社新書(2024/2/20)

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ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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