【試し読み】ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方

※本稿は、川本雄介(著)西岡壱誠(企画)『ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方』(星海社新書)の一部を再編集したものです。

「伸びる子」・「伸びない子」ってなに?

「この子は物覚えがいいからきっと伸びるだろうな……。」「この子は吸収が遅いから伸びないだろうな……。」

日々子供と向き合っている親御さんや、勉強の指導を行っている学校・塾の先生方は一度や二度ならずこういったことを思ったことはないでしょうか?

たしかにそれぞれのお子さんごとに特徴は異なり、その中にはずば抜けて真面目で成績が良い子もいれば、すぐに学習内容が理解できないためになかなか勉強が進まない子もいます。

一見するとそういった真面目で普段の成績も良い子の方がこれからも伸びていくように思われますし、遅々として勉強が進まない子の方はこれからちゃんと伸びていくのか心配になるでしょう。

しかし、この本はそういった常識を覆すためにこそ書かれたものです。高校時代の偏差値は35。ほとんどの先生たちから諦められていたものの、見事東大合格を成し遂げた「リアルドラゴン桜」西岡壱成企画のもと、そういった子供たちを苦しめているバイアスを打ち砕くための意欲作が遂に出版されました。

「常識」の落とし穴

ほんの少しですがこの本に書かれている一例を見てみましょう。

上にも挙げた「伸びる子」・「伸びない子」についての判断ですが、恐らく親御さんや先生ごとにその判断基準は少しずつ異なるでしょう。例えば大雑把に普段の「成績が良い」が「伸びる子」の判断基準だとしましょう。その場合現時点で「成績が良い」、だから「伸びる子」であるという「成績が良い」→「伸びる子であると思う」の矢印の向きになっていることがわかります。

しかし、実はここに大きな落とし穴があるのです。詳しいことは本書に書かれていますが、実際は親御さんや先生の方からその子を「伸びる子であると思う」ことによって子供が「成績が良い」状態へと近づいていくのです。この「伸びる子であると思う」→「成績が良い」という矢印の逆転が盲点であるからこそ、本当は能力があるのに親御さんや先生たちの干渉によってそれを発揮することができない子供たちが出てきてしまうのです。

「そんなバカな」とか「根拠が薄い根性論のようなものじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。本書は漫画『ドラゴン桜』の内容を織り交ぜながら、そういった一見突拍子もない教育観が実は客観的な事実から導きだせるものであることを、わかりやすく丁寧に解説してくれます。

その他にも「なかなか納得しない子」や「言い訳する子」、「独自のやり方に固執する子」など、一見すると「伸びる子」の特徴としては有り得ないように思う様々な「欠点」を本書は積極的に評価します。なぜならば親御さんや先生たちの認識をちょっと変えるだけで、これらの「欠点」はむしろその子が伸びるための「美点」になり得るからです。

「それでもなかなか信じられない」という方こそ、この本をぜひ手に取ってみてください。本書を読み終えたころにはきっと皆さんの教育観は一変し、子供たちへの新たな向き合い方を手にすることができるでしょう。

ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方

著者:川本雄介
企画:西岡壱誠
出版:星海社新書(2024/2/20)

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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