1月〜2月は高校生にとっては大学受験をする時期ですが、小学生にとっては中学受験がある時期です。2024年も関西では1月13日〜15日に、関東では2月1日〜3日に行われます。
中高一貫の進学校からは毎年多くの東大生が輩出されており、東大生の中で中学受験を経験した人の割合は少なくありません。今回は、実際に中学受験を経験した東大生にアンケートをとり、役に立ったと感じた勉強法・知識をいくつかご紹介します。
勉強法
①勉強習慣
小学生の頃から勉強習慣を身につけることができるというのは、中学受験におけるとても大きなメリットです。勉強には集中力や長時間継続する力が大事になります。小さい時から勉強習慣がつけば、中学に入ってから一度休んでしまっても、勉強習慣を再開しやすくなります。
他にも、やる気が出ないときでもテスト前にはとりあえず机に向かうようになったり、長時間勉強し続けていても人より苦に感じないようになったという人が多かったです。
また、中学受験ではリビングなど親の目が届くところで勉強する人が多いため、大学受験でも親の前で勉強できるという環境をうまく使ったという意見もありました。暗い気分で勉強ができないときは、少しうるさくてもリビングで勉強することで、1人で落ち込んでしまわないよう対策していたそうです。
②試験に臨む姿勢
中学受験を経験した人は、していない人に比べてテストを受ける経験をたくさん積みます。そのため、テスト前の準備にどれくらい時間がかかるのかやテスト中にどうすれば点数を取れるのかといったコツなどを身につけることができます。
具体的には、テストまでに単語を100語覚えないといけないなら、何日前から覚え始めれば間に合うかや、点数が取りやすい問題を素早く判断して先に解き始めるといったテクニックが多く挙げられていました。
知識
①国語
中学受験の国語では、漢字やことわざなど文章全般を読むときに役立つ知識を教わります。こういった知識を覚えるのには時間がかかるため、小学校の時からたくさん覚えておけば、中学以降覚える量が減ったという意見がありました。
他にも、物語で心情を問われた時は出来事を、行動の理由を聞かれた時は出来事と心情を書けばいいといった、答案を書く際のコツなどを覚えられたのがよかったと言う意見もありました。
②算数
中学高校では算数では学ばない新たな概念をたくさん学びます。しかし、大学受験の問題全てが複雑な概念を使うわけではありません。場合の数という分野は、中学受験で勉強するないようとほぼ同じものが出題されることもあります。
他にも、中学受験で習う「つるかめ算」は高校で習う不定方程式に、「植木算」は等差数列・等比数列の理解に役立ちます。算数で学ぶ考え方は、少なからず数学の勉強に役立てることができます。
③理科
氷を温めると水になり、そのまま温め続けると水蒸気になりますよね。これは中学受験の理科で詳しく習う内容なのですが、その内容と同じものが共通テストに出題されています。
理科、特に文系範囲である理科基礎は中学受験で勉強する内容とかぶっているものがたくさんあります。中学受験で学んだ知識が大学入試まで役立っていることは言うまでもありません。
④社会
中学受験では社会を課している学校も多く、小学校の時からさまざまな知識を覚えさせられます。この知識は受験に役立つ他に、旅行するときに役立つという意見がたくさんありました。
中学受験の社会では、日本三大祭りというものを学びます。そのうちの一つである七夕まつりの写真が可愛かったのをずっと覚えていて、大学に入ってから仙台に旅行に行く計画を立てている人もいました。
他にも社会では、各都道府県の特産品についての知識も学びます。淡路島は玉ねぎが特産品だと教わるのですが、実際に行った際に食べた玉ねぎがとても美味しくて、中学受験の知識を思い出して感動したといっている人もいました。
まとめ
小学生にとって中学受験で勉強することはとても大変なことではあります。しかし、そこで得た知識や経験はさまざまな形でその後役に立っています。中学受験が終わった人も、これから受験するという人も、中学受験をただ偏差値の高い中学校に行くための勉強とは考えず、その後どう役に立つのかまで考えてみるのはいかがでしょうか?
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