東大生がやっていた!共通テスト1週間前の過ごし方

ついに、共通テスト1週間前を切りました!緊張している方も多いのではないでしょうか。本番に向けて、生活リズムを整え始めている方もいらっしゃるでしょう。今回は、東大生が実際にやっていた、試験1週間前の過ごし方についてお伝えします。

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起床時間は試験当日に合わせる

まず、当たり前のことですが、起床時刻は試験当日に合わせるようにしてください。例えば、試験が9時開始で、8時過ぎには会場近くに到着していたいならば、早くて6時、遅くとも7時過ぎには家を出る必要があるでしょう。そうなると、起床時刻は5時や6時になるはずです。

ですが、この時期の受験生にありがちなのが、生活リズムの乱れ。3学期になって登校の義務もなくなり、自由なペースで勉強していいとなると、ついつい朝は遅くまで寝て、夜更かしして勉強するようになります。これではいけません。

一度夜型になってしまうと、なかなか生活習慣を改めにくいものです。そして、夜型が定着してしまうと、起床時刻が遅くなることに違和感を抱かなくなります。さらに、早起きすることに対して多大なストレスを感じるようになります。確かに、普段の勉強ペースであれば朝は遅くまで寝ていても影響ないかもしれません。ただし、試験があるとなれば話は別。「朝が苦手だから試験に落ちた」なんて、悔やんでも悔やみきれません。

試験本番も同じ起床時刻に起きるつもりの方はいないでしょう。あなたが今やるべきなのは、「試験本番で、万全の体調とコンディションを発揮できるようなペース調整」です。すると、入試当日の朝から頭をしっかりフル回転できるような準備をすることが、最善手であるといえます。朝から思考を働かせたいのであれば、朝早く起きることに慣れておく必要があります。ですから、「試験当日と同じ時刻に起床するシミュレーション」を今のうちから行っておく必要があるのです。

2日に一度は全教科に触っておく

追い込みの時期になると、ついつい苦手科目や得意科目に注力してしまいがちです。確かに、ラストスパートをかけるのはよいことですが、「3日以上触っていない教科」を作るのはやめるようにしましょう。最低でも2日に一度は全教科にまんべんなく触れておくようにすべきです。なぜならば、あまりにも特定の教科から離れていると、その教科に必要な勝負勘が失われる可能性があるからです。

実際に、私は勝負勘を失って本番で大失敗してしまった経験があります。私が現役受験生だったころ、どうしても苦手だった英語を対策するために、年末の1週間ほど追い込みをかけて、ずっと英語の勉強ばかりしていたことがありました。努力が実り、200点中(当時はセンター試験でした)の194点まで点数を上げることに成功。東大受験生といえども、190点台が取れれば安泰ですから、すっかり安心してしまいました。そして、数学や社会など、別の勉強がおろそかになっていたことに気づき、試験当日まで、英語以外の科目の補強を行っていました。この間、一切英語には触りませんでした。「英語はもう190点超えたから、試験本番でもきっとなんとかなるだろう」と信じて……。

そうして迎えた試験本番。確かに、スラスラと問題を解いていきます。年末の追い込みの成果が出ているようです。これは190点間違いなし! と意気込んで家に帰って、自己採点をしました。160点でした。年末の追い込み前も180点程度は安定して取れていたので、それよりも点数が下がっています。8割と考えると悪くはないですが、東大受験生であれば、コンスタントに9割はとってくるので、この失点は大変悔やまれました。

どうして、こんなことになってしまったのでしょうか? 一つの原因は、英語を放置し続けてしまったことにあると考えています。英語に触れない期間が多すぎた結果、「英語勘」が失われてしまって、試験本番では勘を取り戻す段階から始めねばならず、失点を重ねたのではないか。実際に、センター試験の後に急いで英語の補強をしたところ、その後行われた東大模試では、英語で120点中88点を得点することに成功しています。私の英語の実力に問題があったことは否めませんが、根本的に問題があったというよりは、英語に触れない期間が多すぎた結果、自分の実力よりも低い点数が出てしまったと考えるべきでしょう。

私は、みなさんにこのような恐ろしい思いをしてほしくありません。ですから、必ず、2日に一度のペースで全教科に触れられるようにしましょう。間違っても、3日以上触れていない科目ができないようにしましょう。一つの科目に注力すると、確かに一時的には力がついたように見えますが、それを試験本番まで継続できなくてはいけません。一時的な付け焼刃では、意味がないのです。

まとめ

ここまで、試験本番までに心がけることを2つお伝えしました。確かに、皆さんの人生の中でも指折りの忙しい1週間になるかもしれませんが、全国の受験生はみんなその1週間を過ごしています。そして、それに耐え抜いて勝ち抜いた人だけが、第一志望校に合格して大学生になっていきます。

心を折ってはいけません。世間は「無理をするな」と言いますが、敢えて言いましょう。この1週間は、ひいては試験当日までの1か月程度は、人生の中でもいくつかある「無理をするべきポイント」です。そこで頑張れたかどうかで、人生の道が大きく変わります。もちろん、無理をしたくないならしなくても結構です。

しかし、自分以外の受験生は、無理を通しているかもしれません。あなたが戦う相手は、そうした「限界を超えて自分を鍛えぬく受験モンスター」たちです。これと互角に戦うなら、あなたも限界を超える必要があるのではないでしょうか。自分の人生を、自分の力で勝ち取ってください。良い結果をお祈りしています。

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この記事を書いた人

東京大学文学部。世帯年収300万円台の家庭から東大へ合格。現在学業の傍ら、ライター、作家活動や講演活動を通して逆転合格のノウハウを広める。日刊SPA!、プレジデントオンライン、東洋経済オンラインにて連載経験あり。ゲームとマンガが趣味。

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