皆さん、明けましておめでとうございます!
教育事業部の永田です。今年もCARPEDIAで色々な記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年1発目の僕の記事のタイトルは、「いろんな国の成人式」です。
今年の成人の日は、1月8日。
「成人の日」は毎年1月の第2月曜日と決まっており、今年は正月(1月1日)が月曜日であるため、年が明けてから一番早く成人の日が来ることになります。
そんな成人の日の前後には、日本の伝統文化である「成人式」が日本各地で盛大に行われます。2022年の4月に日本の成人年齢は18歳に引き下げられましたが、「二十歳を祝う会」という名前で20歳の区切りを祝う文化は今でも続いているようです。
この成人式、ここまで盛大に行っているのは日本だけ、という噂があります。また、国によって成人年齢や成人になった時に行う儀式も全く異なると言われています。そこで今回は、いろんな国の成人式やその特徴を永田が紹介していきます!
そもそも「成人式」とは?
海外の成人式について紹介する前に、そもそも日本で「成人式」がどのようなものとして扱われているのかを説明しましょう。
成人式は、日本の各地方自治体が、年度内に成人する人々を主に1月第2月曜日(成人の日)に祝福し激励する儀式です。これには講演会や記念品の贈呈が含まれます。場所によっては、成人する人の中で代表者が新成人としての「誓いの言葉」を読み上げるケースもあります。余談ですが、僕は自分が住んでいる区の成人式で成人代表としてこの誓いの言葉を読み上げました。
重要なポイントは、この行事は日本国政府が主催しているのではなく、各自治体が自主的に実施しているというところです。そのため、必ず何日にやる、というルールが取り決められているわけではなく、自治体によっては3月など違うシーズンで行う場合もあるようです。
上述した通り、2022年の4月から民法が改正され、日本における「成人」の年齢は20歳から18歳へと引き下げられました。元々の「新成人を祝う」という意味に則って考えれば、成人式も18歳時に行うのが自然な流れです。しかし、18歳になる年の1月は、多くの新成人が大学受験や就職の準備に追われているタイミングです。そのため、「二十歳を祝う会」「20歳のつどい」など名称を変更して、従来通り20歳になる年度の1月に行っている自治体が多いです。ここの判断も、基本的には地方自治体それぞれに委ねられています。
日本の成人式では、袴や着物などの煌びやかな服で着飾り、旧友との再会やお互いの成長を喜びます。成人式の前後で着物を着た記念写真を撮る「前撮り」や「後撮り」も多くの人が行うため、着物屋さんにとっても一大イベントとなります。これは日本独自の文化であり、海外から「とても豪華な行事だ」と賞賛されることもしばしばあります。
このようにとてもスケールの大きい日本の成人式。では、海外の成人式はどのようなものなのでしょうか?ここからは、僕が個人的に面白いなと思った各国の成人式について、いくつか抜粋して紹介させていただきます。
海外の成人式① 〜アメリカ編〜
まずは、海外といえばここ!ということで、自由の国「アメリカ」の成人式を紹介させていただきます。
アメリカでは成人年齢が18歳である州が多い一方で、19歳や21歳が成人年齢とされている州もあります。50もの州があるため、その州によって定められているルールが違うことがあるのです。
基本的に、選挙権は18歳から与えられ、お酒は21歳からとなっています。不思議に感じられるかもしれませんが、「成人式」は一般的ではなく、アメリカでは16歳の女の子の誕生日が盛大に祝われることがあります。これは車の免許を取得できる年齢であり、自由に移動できるようになることが理由です。また、昔は女性の初婚年齢が早かったため、16歳を「大人の仲間入り」としてパーティーを行ったとも言われています。
日本では車の免許が取得できるのは18歳からですが、その年齢になる前にも子供だけで遊んだり、どこかへ移動したりすることはしばしばあります。しかしアメリカでは、16歳になるまでは子供の移動に常に親が付き添うことが多いようです。そのような国の文化の違いが、成人式の中身にも反映されているのですね。
海外の成人式② 〜イギリス編〜
さて、続いて紹介するのは、ヨーロッパを代表する国の一つであるイギリスの成人式です。
イギリスの成人年齢は18歳であり、飲酒、喫煙、選挙権が18歳から認められています。日本では飲酒と喫煙は今でも20歳からであることを考えると、日本よりも新成人に認められている権利が多いことになりますね。
成人を祝う儀式としては、18歳とかつての成人年齢である21歳の誕生日にパーティーが開かれ、親からは鍵のネックレスチャームや鍵のマークのカードなどが贈られることが一般的です。これは、「自立した大人としての権利と自己責任の象徴」とされ、親からのサポートから独立する意味が込められています。これ、めちゃくちゃおしゃれですよね。意味の込められたプレゼントはとても素敵だなと感じます。
また、18歳未満の花火の購入が禁止されているため、18歳のお祝いに花火をプレゼントする文化も存在します。花火に関しては思いの外ルールが厳しいようです。
海外の成人式③ 〜奇想天外編〜
最後に、日本ではあまり想像つかないような奇想天外な成人式を紹介します。
アフリカのマサイ族は、14〜15歳になるタイミングで成人の儀式を執り行うそうですが、その内容はなんと「ライオンと闘う」ことなのです。
マサイ族の成人儀式は、百獣の王であるライオンに1人で立ち向かって勝利する、という内容です。中学生にあたる年齢の子がひとりで狩りに挑むのは、確かにかなりの無理難題です。しかし、マサイ族では成人の儀を済ませないと一人前と認められず、結婚や村の会議への参加も許されないそうです。この厳しいオキテは、村の中で生きていくためには克服する必要があり、世界の成人式の中でも特に厳しいものの一つと言えそうです。日本でももしこんな厳しいオキテがあったら…と考えると恐ろしいですね!
おわりに
いかがでしたでしょうか。「成人式」と一言で言っても、その慣習や内容は国によってさまざまであったことが分かったかと思います。また、「成人式の文化は日本にしかない!」というのは少し言い過ぎだと思ったのではないでしょうか。形は違えど、世界各地で「成人」というライフステージの変化は広く祝われているのです。
今回の記事は、ここまでとなります。それでは皆さん、また次回の記事でお会いしましょう!