金沢高校 難関大学合格プロジェクト 第5回

金沢高校 難関大学合格プロジェクト 第5回

カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠(経済学部4年生)、永田耕作(教育学部4年生)、縹峻介(理学部4年生)、伊藤まどか(教養学部3年生)を含む東大生の講師メンバーが、2023年9月23日に金沢高等学校の高校1、2年生を対象にワークショップ「難関大合格プロジェクト」を開催しました。

「難関大学合格プロジェクト」とは?

「行ける大学」を目指す学生がたくさんいて、「安定思考」で生きる若者が増えて、「指示待ち・周りと同じように」で行動する人が多い。
失敗したくないと考えて、自由にこの瞬間を楽しむ人が少ないと思います。
そんな中で、僕たちは「やりたいこと」に挑戦してもらえるようなお手伝いをしたいと考えています。

本プロジェクトでは、生徒たちが「行きたい大学」を見つけ、ゴールまでの道のりを一緒に描き、年間を通して継続的なサポートを実施します。

偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた東大生講師が指導に携わります。

金沢高等学校では、1年生に対して対面とオンラインを合わせて年間10回、2年生に対して対面で年間5回の講義を行なっています。今回は夏休み明け1回目の講義ということで、我々も気合いを入れて様々なバックグラウンドを持つ4人の講師を対面での講義に派遣しました。

本記事では、このプロジェクトの様子を、実際に講義やワークショップを担当した永田がレポートします!

目次

英語は生きた言葉だ!

講義の冒頭で、碓氷講師は生徒に問いかけます。

「英語の辞書って、一年間にいくつの単語が追加されていると思う?」

この質問を受けた生徒は困惑の表情でした。単語が増える、という発想自体がなかった、という人も多かったようです。クイズは①400個、②4000個、③10000個の3択で、オンラインで質問に回答してその回答を投影できる「sli.do」を用いて生徒さんに回答を選んでもらいました。

sli.do(オンラインで質問に回答してその回答を投影できるツール)

正解は皆さんが答えてくれている通り②番の4000個でした。英語も日本語と同じように、新しい略語や流行語が毎年生まれ、それに応じて辞書に載る言葉も増えていくのです。つまり、英語は「生きた言語」であることをこのような具体例も通じて生徒に伝えていました。

「瞬間英作文」記憶術

さて、ここからは具体的な英語の勉強法についての講義に入っていきました。

多くの高校生が英語の勉強で悩むポイントとなる、「英単語の覚え方」。我々も他の講義やワークショップなどで、「英単語帳をどのように使っていくと良いか」、「単語テストとの向き合い方」などを話したり実践したりしてきました。しかし、今回碓氷講師が紹介した英単語の覚え方はちょっと特殊なものでした。

その名も「瞬間英作文」。言葉の通り、英語の文章を前から日本語に訳していって、その日本語を見た瞬間に英語の文章が出てくるように特訓する方法です。

言葉で説明してもうまく伝わらないと思うので、こちらに実際に本日行ったワークシートを準備しましたので、ご覧ください。

「瞬間英作文」に挑戦!

このように、左側には教科書や問題集などの英語の文章が書かれ、その右側にはそれを「1行ずつ」日本語に訳したものが書かれています。この日本語は、文章全体を訳しているわけではなく前から言葉を当てはめているので、日本語として完全なものではありません。しかし、これこそ「瞬間英作文」の特徴です。

英語の長文が速く読めない原因の一つとして、英語を日本語に訳すときに後ろから訳してしまってテンポが悪くなることが挙げられます。英語は主語と述語が一番最初に来るのに対して、日本語は修飾語が前に来ることが多いため、言語の違いとしてこのような問題点が出てきてしまうのです。しかし、瞬間英作文では、英語をその順番のままで日本語に変換していくので、前からスラスラと読むことができます。さらに、その日本語を英語に瞬間で戻すことによって、単語の意味を全語の文脈も含めて効率的に覚えることができるのです。

「瞬間英作文」を実際にやってみた生徒さんからは、「難しいけどとてもタメになった」「ゲーム感覚でできて楽しかった」などの感想をいただきました。普段の英語の勉強にも取り入れてくれれば幸いです。

英検ってどういう試験?

講義の後半では、英検の話をしました。高校時代英語ディベートも経験したことがある碓氷講師は、英検準1級も高1の頃に取得していたようで、当時の自分の具体的な勉強法も含めて、英検の対策法について生徒に伝えていきました。

ここで一番大事なキーワードは、やはり「試験の仕組みを知ること」。英検は英語の4技能(Reading/ Listening/ Writing/ Speaking)の全てが問われる試験だからこそ、問題の量も多く種類もとても様々です。この内容や制限時間をきちんと把握しておかなければ、試験で自分の実力を発揮することもとても難しくなります。当たり前のことではありますが、そのような試験の心構えについて実際に英検を受けてきた東大生からの話があることで、生徒さんたちはより試験に向けて身を引き締めた様子でした。

おわりに

今回講義を聞いてくれた金沢高校の高校1年生の生徒さんの多くが、この冬のにある英検を受検するようです!今回の碓氷講師の英語の話を参考にして、少しでも多くの人が英検を突破してくれることを期待しています。

今回の記事はここまでとなります。それでは、皆さんぜひ次回の事業レポートでお会いしましょう!


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講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。

ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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