【試し読み】「思考」が整う 東大ノート。

※本稿は、西岡壱誠(著)『「思考」が整う 東大ノート。』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

「ノート」こそ、頭をよくする源泉

 「頭がいい人って、なんで頭がいいんだろう?」
みなさんは、そんなことを疑問に思ったことはありませんか?

同じ時間をかけて勉強していても、成績が上がる人は上がりますし、そうでない人の成績はあまり上がりません。
同じ本を読んでも、多くの情報を得られる人は得られますし、そうでない人は全然情報を得られません。
同じことをしていても、頭がいい人とそうでない人に分かれる。
ここには、大きな隔たりがあると感じること、結構あるのではないでしょうか。

「この隔たりって、一体、なんだろう。」

僕は誰よりもこの疑問と向き合って今日まで生きてきた自信があります。

僕はもともと、はっきり言って「バカ」でした。
高校3年生のときの模試の偏差値は35で、英語の成績は100点満点中3点。勉強していないからその成績だったのかというとそうではなく、きちんと1日1時間、勉強机に向かっているに一向に成績が上がらない典型的なバカでした。
 そこで、僕はあることをしました。それは、頭がいい人からノートを見せてもらうことです。「どんなノートを取っているの?」と、50人以上の友達から話を聞いたのです。

やはりというか、東大に合格するような人たちのノートの取り方って、全然違います。情報が丁寧にまとまっていて、あとから読み直しても読みやすい。
ノートには、その人の思考回路や、思考の方が如実に現れます。論理的に整理されていたノートを取っている人は、やはり論理的に考えることができるのだと思います。

そして、そんなノートを作っているから、東大生は頭がいいのだと思います。逆に、その当時の僕のノートは見直しても意味が分からないものになっていたり、雑でどの出来事が繋がっているか分からなくなっていたり、僕の頭の中を表したかのように「ごちゃごちゃ」でした。

それに気づいてから、僕は頭のいい人のノートの作り方を真似しました。とにかく頭のいい人のやり方・思考法をパクリまくった蹴った、偏差値35だった僕は東大に合格することができました。

ということで、最初の「この隔たりって、一体、なんだろうか?」の質問に対する僕の答え意は、「ノート」だと思います。
ノートを上手に作ることだできれば、頭の中を整理して、あとから見直すときにもきっと効果が出るようになる。

ノートこそが、頭の良さの源泉なのです。

この本について

本書の企画は、そんな僕の気付きからスタートしました。
1000人以上の東大生のノートやメモを集めて、「どんなノートを作れば頭がよくなるか」「かしこい人の思考回路はどのようにノートに表れているのか」を徹底的に分析した結果を、本書では紹介しています。

「でも、東大生のノートなんて、難しいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。なんといっても、僕でもできたのですから。

本書が多くの人の頭をよくするお手伝いになれば幸いです。


「思考」が整う 東大ノート。

著者:西岡 壱誠
出版:ダイヤモンド社(2023/10/4)

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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