カルぺ・ディエム講師の橋本匠が、2023年8月25日・28日に宇都宮短期大学附属中学校の生徒たちを対象に「アカデミックマインド育成講座」を開催しました。
アカデミックマインド育成講座とは?
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
本講座では、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指します。
勉強がより楽しく、身近な存在になるだけではなく、獲得した思考法を大学受験の問題に応用していく講座です。
本記事では、講座の様子をメディア事業部の布施川天馬がレポートします!
隣の人に「イエス・ノーで答えられない質問」をできるだけたくさんやってみよう!
さっそく橋本講師が持ち出したのは、ウォーミングアップとなる質問ワーク。問いを投げかける姿勢を大事にするアカデミックマインドの講座では、こうした簡単な質問も、脳を活性化させるウォーミングアップになります。
「好きな科目は?」「最近面白かった出来事は?」など、様々な質問が飛び交います。30秒の間が、まるで一瞬かのように感じられました。
“問いは、日常生活の中でも立てられる。仮説は、どんな問いに対しても考えることができる”
今回の講義では、「問いを立てる・仮説を立てる」ということを中心に考え方や姿勢を学んでもらうことが目的となります。
ここで持ち出されたのが「雨が降った翌日に校庭にできていた水たまりが、その次の日になるとなくなっていた」という現象についてです。これを説明するには、「蒸発」の一言で済んでしまいます。 しかし、これだけで分かった気になるのは安直です。なぜ「水たまりの水」は一晩でなくなってしまうのに、「コップの水」は一晩でなくなってしまうのでしょうか? 「蒸発だよ」と思考を停止して終わらせている人は、この問いに答えることができません。
どんな問いを受けようと、それに対して立ち向かう力を培うこと、つまり、答えを知ることではなく、答えを知ろうと努力する姿勢こそが、アカデミックマインド講座の本質です。この姿勢さえ身につけば、今後どんな困難に直面しようとも、立ち向かっていける精神を手にすることができます。
今回の講座では、
「身近に潜んでいる問いからでも考えることができる」
「身近な問いを立てて理解したという経験は、その後の人生において記憶に残りやすい」
という声が中学生から上がりました。
様々な問題を考えることを通して、生徒たちの自主的な考える力を育てることを目的とするアカデミックマインド。今回は中学生が対象でしたが、考えるという行為に年齢は関係ありません。皆さんもときには周囲をじっくり観察してみて、「なぜだろう?」「どんな背景があるのだろう」と考えを巡らせてみてくださいね!
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講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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