カルペディエム講師の橋本匠(教育学部3年生)が2023年8月9日に、宇都宮短期大学附属高校普通科1年の生徒を対象として、アカデミックマインドというセミナーを開催しました。今年度第3回の本セミナーは、「アカデミックの世界で通用する考える力を育む」をキーワードとして行われており、様々な思考実験を通して実際に勉強する上でも役に立つ考え方の手法を学んでいきます。
アカデミックマインド育成講座とは?
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
本講座では、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指します。
勉強がより楽しく、身近な存在になるだけではなく、獲得した思考法を大学受験の問題に応用していく講座です。
本記事では、イベントの様子をメディア事業部の布施川がレポートします!
「こんにちは!」という明るい呼びかけに元気に答える生徒たち。今は夏休みの真っただ中です。
橋本講師はさっそくアカデミックマインドの基本理念の復習を行います。
「アカデミックマインドの基本を覚えていますか? 自分で問いを立てて、その問いに対して仮説を立てて、その仮説を検証していく。これがアカデミックマインドにおける基本的な態度になります。これはみなさん答えられるようにしてくださいね!」
今回の講義の内容は「よい仮説を立てること」でした。よい検証を行うためには、なるべく精度の高い仮説を立てることが必要となります。では、いったいどうすれば「よい仮説」を立てることができるのでしょうか。
「みなさんは、『よい仮説』というと、どんな仮説になると思いますか?」
当たっていそうな仮説、根拠がしっかりしている仮説、さまざまな予想ができると思いますが、橋本講師が考える『よい仮説』は『言葉の定義がしっかりしている仮説』のことをいいます。「その言葉が事実なのか?」「それとも単なる意見に過ぎないのか?」主観と客観をしっかりコントロールして使い分けることで、よい仮説に繋がっていくのです。
橋本講師はここから「事実」と「意見」の見分け方について話し始めます。
「みなさんは、事実と意見の違いが判りますか?たとえば、『彼は背が高い』という文は事実でしょうか、それとも意見でしょうか。これは意見です。なぜならば、『高い』という単語には何の判断基準も示されておらず、単なる主観による判断にすぎないからです。」
みなさんが普段立てる仮説には、意見と事実が混じっていませんか?
ここから、様々な思考実験を通して「意見」と「事実」の違いを学んだ生徒たち。授業が終わるころには、一回り成長した面持ちでした。今回のアカデミックマインドを通して、さらに思考術に精通することができたようです。
次回からは検証に移っていきますが、そこでどんなことを学ぶのか、今から楽しみになりますね!
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