全国学力トップクラス!石川県・羽咋市開催!小学生向け1日特訓講座

目次

はじめに

カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠(経済学部4年生)、永田耕作(教育学部4年生)、布施川天馬(文学部4年生)、橋本匠(教育学部3年生)を含む東大生の講師メンバーが、2023年9月3日に羽咋市の小学5,6年生を対象に「逆転合格した東大生と一緒に学ぼう!1日特訓講座」というワークショップを開催しました。

羽咋とは石川県にある地名のことで、「はくい」と読みます。
学力テストの結果が日本全国でもトップである石川県の中で、羽咋市は全ての科目において県平均を大きく上回っています。

私たちは羽咋市の小中学生とは継続的に交流があり、みなさんと一緒に勉強してきました。今回も特別に一日合宿、という形で市内の「コスモアイル羽咋」という施設を使わせていただき、講義やワークショップ、座談会等を行いました。

本記事では、このプロジェクトの様子を、実際に講義やワークショップを担当した橋本がレポートします!

あわせて読みたい
西岡壱誠「スタディサプリ」でも講師を務める西岡先生の素顔に迫る 偏差値35から二浪の末に逆転合格を果たした西岡壱誠。講師をする上で一番大切にしていることや、自身の受験生時代についてもインタビューしました! 【「このままだと高...

この会はみんなが作るもの!

「今日皆さんは、『僕たち東大生がみんなのために何かしてくれる』と思ってここに来ていませんか?」

冒頭で西岡講師がこのように参加者に呼びかけます。児童のみなさんは不思議そうな様子。それも当然です。多くの人が、外部の先生が特別講義に来ると聞くと「きっと色んなことを教えてくれるのだろう」と思うでしょう。
もちろんそれも間違ってはいません。しかしそれではもったいない、と続ける西岡講師。一体どのようなことなのでしょうか?

「この1日特訓講座は、みなさんが作るものです!みなさん自身が一人一人今日何をしたいか、何を得たいかを考え、目的意識を持ってこの会に挑むことが大事になります!」

その日を良いものにするか退屈なものにするかは、自分の意識次第であると熱く語る西岡講師。導入の時間が終わる頃には、児童のみなさんの様子もとても集中したものへと変わっていました。

思考力問題に挑戦してみよう!

参加者は、さっそく普段見かけない思考力問題に挑戦します。

出題されるのは学校の授業で出てくるような問題ではなく、解くのに一工夫が必要となる問題。普段使わない脳をフル回転させて、首を傾げながらも立ち向かっていきます。

小学生では解くのがとても難しい問題も、国語・算数どちらも全国トップである羽咋市の小学生たちの優秀さで、ほとんどの問題で正解にたどり着いていました。

「日本全国の電車の駅はいくつあるでしょう。」

最終問題はフェルミ推定と呼ばれる問題。自分の身の回りの数字から、普通では想像できないような大きい数字を推定する問題です。
「日本は47都道府県だから、、」「このあたりって駅どのくらいある?」

仲間と一緒に自分の知っている数値をもとに考えていきます。
この問題は正確な数値を求めることよりも、その過程を考えて実行することが大切です。「わからない」と発言することなく、みんなが試行錯誤しながら考えている姿がとても素敵でした。

座談会

お昼ご飯が終わった後は座談会タイム!

普段接する機会がほとんどない東大生の普段考えていることや、小学生たちの日頃の勉強の不安や悩みなど、思い思いのことを質問しました。
互いの好きなものを話したりする中で、共通点を見つけながら距離を縮めていきました。

ジェットコースターを作ってみよう!?

小学生が今日の1番の楽しみにしていたジェットコースター作りが始まります。
はじめに、電気やモーターではなく重力と遠心力を使って作ることが説明されます。
そのあと、いよいよキットと説明書が配られ、紙から材料を切り出して組み立てていきます。

「重力があるから、ものが落ちるんだ。」「遠心力が強すぎて、カーブで飛んでいっちゃう。」

ジェットコースター作りを通して、最初に説明した力を理解していく姿に頼もしさを感じます。
最後は、1グループずつ発表会。各グループが、一生懸命作成したジェットコースターを披露します。中には時間が足りなくて完成まで行かなかったグループもありましたが、その先どのように進めるか、見通しを明確に持っていました。

終わった後の休み時間中も、夢中になって作り続けているグループばかりで、とても楽しく作成することができました。

終わりに

1日特訓講座を通して、何度も「結果が全てではない、その過程も大事にしてほしい」と伝えてきました。思考力問題も答えを導くまでの過程をどのように考えたかが、さらなる難しい問題への挑戦に生きていきます。ジェットコースターも、より良いものを作るためには、失敗と向き合いながら改善を重ねていくことが必要です。

羽咋市の小学生たちは1日を通じて、大きく成長したと感じています。最後の振り返りでは、児童のみなさんに一言ずつお話してもらいましたが、こちらが思いもよらないことをたくさん吸収してくれたことを実感させられました。

自ら学び、成長する。羽咋市の児童のみなさんのさらなる活躍を応援しています!

あわせて読みたい
橋本匠 受験勉強を通して感じた勉強のおもしろさと教育への熱いへの想い 本日は橋本匠講師にインタビュー!彼の教育への強い思いの源はどこにあるのでしょうか? 橋本匠(はしもと たくみ)教育系NPO法人の学生事務局長を務め、小中学生への...
あわせて読みたい
「勉強は集中するためのツールだ!」児童教育の大家・隂山先生が断言する理由とは? 「勉強は集中するためのツールだ!」児童教育の大家が断言する理由とは?

公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!

カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。

生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。

講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。

ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京大学では教育哲学専攻。小学校でのボランティアの経験から学校教育のあり方について模索している。趣味は旅行とドライブ。最近は高遠そばのねぎを普通は食べないことを知り、衝撃を受けた。

目次