はじめに
キャントリル尺度とは、「自分にとって最良の人生から最悪の人生の間を10段階に分けたとき、いま自分はどこに立っていると感じるか」というのを梯子に例えて想像し、自分の幸福度を表す方法である。これは実際に毎年、世界幸福度調査にも用いられている。世界幸福度調査では、キャンドル尺度で国別にランキング化している。日本の順位は、調査が始まった2012年では42位だった。そこから少しずつ下がっていき、2016年には53位、そして2020年は過去最低の62位になった。
私は、なぜ日本はこんなにもランキングが低いのか、なぜ2020年が最も低い年なのかという疑問を持った。
低いのは他国が充実しているから
まず、日本のランキングが低すぎる疑問について私は、日本が低すぎるのではなく他の国が充実しすぎているのではないかと思った。
もちろん日本も技術が進化し、新しい自動車や新幹線など、海外にないものを発明し、どんどん便利になっていっている。
しかし、医療面に関しては技術が進んでも日本では対応出来ない病気がまだまだある。
つまり、沢山の治療費を集めてアメリカまで治療を受けに行かないということになる。
他にも、日本のトレンドは海外から取り入れたものが大半である。例えば、タピオカは台湾発祥の飲み物で、2021年頃に流行ったマリトッツォという食べ物はイタリア発祥である。食べ物以外だと、よく私も遊ぶカードゲームのトランプも日本ではなく、諸説はあるが、中国が発祥だと言われている。服のブランドも大半が海外のものばかりだ。このように日本で流行ってるものや遊び道具などは海外のものばかりだ。
また、日本は世界で見ると自給率がとても低く、輸入にとても頼っている国である。自給率と輸入率を比較してみると、自給率が37%、輸入率が63%である。約6割が海外に頼っている。
これらのように、日本はまだまだ海外に頼っているので海外の方が充実していると思う。
2020年はなぜ幸福度が低いのか?
次に、なぜ2020年が1番幸福度が低い年なのかという疑問について私は、コロナの影響ではないかと考えた。
私は当時、中学生だったが、やりたかった学校行事も無くなったり変更したり、とても楽しみにしていた修学旅行も行き先が変更になったり、友達と今のように近くで話してはいけない、あまり外出してはいけないと制限されるようになり、自分が思い描いていた中学校生活にならなかった。
実際、「私の周りの友人も中学校生活は面白くなかった、コロナなんてなければ良かったのに」と言っていた。
もしかすると、コロナ禍のおかげで幸せになったという人もいるかもしれない。
しかし、全国の大学生にアンケートをとると、コロナ禍の影響で将来に不安を感じる学生が約6割、意欲が湧かず無気力に感じる学生が約5割といった結果になった。事実、私の兄もコロナの影響で大学に全く行けず、リモートでの授業ばかりで、思い描いていた大学生活とはかけ離れているように見えた。やはり友達と会えないのが不安だと感じたり、やりたかった勉強ができないと感じている人が多いようだ。
私は学生にとって大事な学校生活を制限されるのはとても辛いことなのだとアンケートと兄を見て思った。
なので、コロナ禍の影響で幸福度が下がったのではないかと思う。
まとめ
2つの疑問について考えてみたが、日本にはたくさんの文化があり、美味しいご飯もあり、綺麗な水や自然もあるため、決して不幸な国では無いと思う。しかし、海外の文化の方が今の若者は好きだと言うが、もっと日本に海外の文化を取り入れることによって充実していると感じる人が増えるのではないか。
また、コロナ禍の影響で辛い思いをしていた人たちも、今制限が徐々に解除されていっているので、やりたいことが出来るようになってきているのではないかと思う。だから日本の幸福度はどんどん上がっていくのではないかと考える。
筆者:酒井奈穂
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