皆さんこんにちは。現役東大生ライターの縹峻介です。
「コロナのオミクロン株が流行っている」と初めて聞いた時、「オミクロンってなんだよ」と思いませんでしたか?
オミクロン(o)は実はギリシャ文字の一種なんですが、WHOが定める新興感染症の命名規範により、株の違いを示すにはギリシャ文字が順番に使われる手筈になっているため、このように名前が制定されたという訳なんです。
ただ今回紹介したい面白いお話は、この文字が名は体を表しているということです。
オミクロンという名前の後ろ部分ミクロンは、語源を辿ると古典ギリシャ語の形容詞まで行き当たり、その意味は小さなです。
※左から、男性単数主格「ミークロス」、女性単数主格「ミークラ」、中性単数主格「ミークロン」。
なので「オミクロン」全体で「小さなo」という意味なんです。自分のことを自分で紹介していて可愛いですね。
現代英語にもこのミクロ(micro)という語幹は残っており、
・microscope・・・顕微鏡(小さなものを見る[scope])
・microbe・・・微生物
・micro・・・10^(-6)の、接頭辞としてのμ
など、まさに「小さい」に関連する単語の一部として生き残っています。
また、別のギリシャ文字であるオメガ(Ω)も同様に「大きなO」という意味を持っています。
おわりに
このように語源を知ると、例えば「ミクロとマクロって、どっちが俯瞰的でどっちが微視的だっけ?」と混乱したときでも、オミクロンの文字の形を思い浮かべると「ミクロが小さいという意味の方だ」といったように、周辺知識から推察することができますし、何より知識が増えて関連付けて物事を理解できるというのは面白いですよね。
この連載記事では、このような語源にまつわる文章を中心に執筆します。
多岐に渡る分野の言葉を紹介する予定ですので、楽しみにお待ちください。
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