こんにちは。現役東大生ライターの縹峻介です。
今回は、日常にあふれているギリシャ語で色を表す言葉についてご紹介します。
「色を認識する」とは?
ギリシャ語源の話をする前に少し前提となる小話を。
そもそもですが、色に名前を与える行為はそれ自体が特別なことです。
なぜなら、人は色に名前を付けて区別することでしか、数種類の色の差異を知覚できないためです。
例えば、日本では虹は7色だと言われています。しかし、これは正しくは「日本においては、虹から見える色の光を7色だと思うように名づけをしている」という状態なのです。
他にも、ドイツ人は5色、南アジアのバイガ族は2色だと認識しているそうですが、これは民族間で眼球の色彩能力に差があるとかいった話ではなく、自分達が日常で使っている言葉でどれだけ細かく色を分割して表現しているかに依存する話なのです。
実際、古い時代の日本ではそもそも「赤・青・黒・白」色にしか名前が与えられておらず、この4色の濃淡で他の色を表現していました。和歌などで「虹」という言葉がほとんど登場しないのも、「昔の人は、虹を見ても赤・青・白の3色としか認識していなかったから風流に見えなかったのかな?」なんて思ったりしています。(完全に個人の仮説です。)
とはいっても、「色は4色しかない」という考えは現代にも受け継がれており、日常生活で緑の信号を青信号と呼ぶことなどに名残が残っています。
ギリシャ語の色
前置きはさておき、古代ギリシャでは、どんな色の名前があり、そして認識されていたのでしょうか。
見ての通り、たくさんの色があります。(私が不勉強なだけで)もっとたくさんの色があります。
これだけ色に名前付けをできているなら、本当に彩度高く世界を捉えていたのかなと思っています。
そして、これらの語幹は現代英語にも残っていて
などなどがあります。
特に、歴史的な経緯から、医学用語や元素名などの科学に関連する分野に広く見られます。
僕は、英単語を覚える際にこういった豆知識があると、忘れることが少なく効率よく単語を覚えられることができたので、皆さんも是非、自分自身で語幹の意味を調べてみてください。
日本西洋古典学会に参考にさせていただいた記事があります
この記事を作成するにあたって、日本西洋古典学会に寄稿されていた記事を参考にさせていただきました。
日本西洋古典学会の大会には参加したことがないのですが、ネットに上がっている記事を読むだけでも、どんな分野にもその分野を突き抜けて研究している人がいて、その方々の書く文章やお話はすべからく面白いな、と感じるばかりでした。
以下にリンクを載せておきます。
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