こんにちは。現役東大生ライターの縹峻介です。
皆さんは、世界中の国がどのように命名されたか、ご存じでしょうか?
有名どころだと、アメリカは、アメリカ大陸の発見者であるアメリゴ・ヴェスプッチから名付けられたなどでしょうか。
今回から3回に分けて、このような国名・地名についての語源をご紹介していきます。
海岸[コート]という語源を持つ国名
まずは、中米の国コスタリカの語源を紹介します。
コスタリカ共和国は北米と南米の間にある国で、現在は、その自然を生かした観光産業が有名で、国の幸福度ランキングで上位に位置することでも知られています。
コスタリカは(公用語の)スペイン語でCosta Rica。英語で書くとRich coast、つまり裕福な海岸の意味です。
なんでも、スペインの支援を受けて航海をしていた探検家クリストファー・コロンブスが、この地に初めて踏み込んだ時、先住民達が金の装飾品を身に着けていたことから、そのように命名されました。
余談ですが、上記画像の右端に見えているプエルトリコという国もスペイン語でPuerto Rico。英語ではRich port、つまり裕福な港の意味です。
次は、アフリカの国コートジボワールの語源を紹介します。
コートジボワール共和国はアフリカ大陸の左下に位置する国で、伝統的なコーヒーやカカオ豆の生産が有名です。
コスタリカは、旧宗主国だった名残で公用語がフランス語です。フランス語でコートジボワールはCôte d’Ivoire。英語で書くとCoast of ivory。つまり象牙の海岸の意味です。
これは中世のころ、ヨーロッパ各国とこの地で象牙の貿易を行っていたため、その名残でこのような国名になりました。
このような背景があるため、国名の語源としてはかなり暗い話題になっています。
実際、今日の日本においても直訳した日本語表記「象牙海岸」は、公文書等では使用しないよう、法律で定められています。
最後は、フランスの地名コート・ダジュールの語源を紹介します。
コート・ダジュールは、南フランスにおけるリゾート地として有名な地方です。
国際映画祭で有名なカンヌ、美しい海と伝統的な市街地が有名なニース、世界2番目に小さな国モナコ公国などを含む地域と言えばイメージがつきやすいでしょうか。
そんなコートダジュールは、フランス語でCôte d’Azur。英語で言えば、Coast of deep blue、つまり紺碧海岸の意味です。
おまけ「ラテン語族は後置修飾」
今回紹介した国名の語源はラテン語族に属する言葉ばかりでした。(フランス語、スペイン語)
このラテン語族の語学上の特徴として、修飾語は後ろへというものがあります。
例えば、日本語は前置修飾が基本の言語なので「赤い家」のように、修飾語(この場合は「赤い」)が前で、名詞(この場合は「家」)が後ろにきます。
しかし、ラテン語族系は後置修飾が基本なので、フランス語では「maison rouge」のように、修飾語(この場合は「rouge(赤い)」)が後ろで、名詞(この場合は「maison(家)」)が前にきます。
だからこそ、コスタリカは「リカコスト」ではないし、プエルトリコは「リコプエルト」ではないんですね。
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