カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠講師・青戸一之講師・奥村亮太講師(教養学部2年生)が、2023年6月29日に、黒沢尻北高等学校の東京大学を目指す高校2・3年生を対象に、『勉強の効率の上げ方』をテーマに講義を開催しました。本記事では、授業の様子を、当日講師を勤めた奥村がレポートします!
「リアルドラゴン桜プロジェクト」とは?
ドラゴン桜の作者、三田紀房先生の母校「岩手県立黒沢尻北高等学校」では、
東大合格者を出すために学校内で取り組んでいる「東大励志プロジェクト」の一環として「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施しています。
カルペ・ディエムに所属する東大生、その中でも地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた「リアルドラゴン桜」な人たちが中心となって、生徒たちの指導に携わります。
「ドラゴン桜」で描かれた桜木先生と生徒たちのように、講師自身の経験や学習メソッドもエピソードを交えて伝授され、将来の夢や志に挑戦できる生徒の育成を目指しています。
勉強の成果=時間×効率×集中力
「時間を余さず使う」という前回の復習から講義はスタートしました。「時間を余さず使う」と言っても、時間を意識するだけでは超進学校に通っている他の受験生に追いつくことはできません。
そこで重要となるのが「勉強の効率」です。
勉強において効率は、時間や集中力とともに重要になる要素です。まずは、この効率を上げるべく、暗記の効率に焦点を当てた「効率の上げ方」の重要性を伝えました。
記憶の仕組み
はじめに、暗記の効率を上げるために、記憶が定着するしくみについて勉強しました。
記憶は一度覚えただけでは長続きせず、重要でないと判断されたものからどんどん忘れていってしまいます。そのため、入試本番でも使えるよう知識を定着させるためには、何度も復習を重ねて脳に重要な記憶だと認識させる必要があります。
覚えるときは、
①ただ丸暗記するだけでなく、様々な事柄を関連付けて覚える
②淡々と覚えていくだけでなく、「面白いな!」と自分の感情を乗せて覚える
というコツを使うとより覚えやすくなります。
生徒たちはこれを聞いて、知識を自分のものにする方法に気づいたようです。
アウトプットの重要性
「一週間前のニュースを覚えていますか?」という青戸講師の問いかけから後半の講義が始まりました。ちらほらと生徒から意見が出てきますが、なかなか思い出すのに苦戦している様子。
それもそのはずです。というのも、ニュースは「アウトプットすることを前提に覚えていない」ため、なかなか思い出せないのです。
知識はただ覚えるだけでなく、使うことを意識しなければなりません。インプットとアウトプットの比率は3:7が最も良いと言われています。そのため、アウトプットをたくさん交えた復習が重要になってくるのです。
勉強したことを人に教えたり、自分でまとめノートを作ってみたり、他にも普段の勉強の中でもできる様々なアウトプットの方法をご紹介しました。
せっかく時間をかけて勉強しても、その内容が自分の身になっていなければ、もったいないですし、なにより勉強が辛くてやる気もなくなってしまいます。今回の授業を通して、これからは勉強したことを最大限吸収し、より意欲的に勉強に取り組むことができるのではないかと思います!
カルペ・ディエムでは、学校様ごとのお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現役東大生講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。