「七夕は7月7日ではない?!」東大生が解説!

皆さんこんにちは!現役東大生の永田耕作です。

さて、明日は「七夕」ですね!

「七夕」は日本の夏の風物詩として、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。しかし、この「七夕」がいつ、どのように広まったのかについて、皆さんは説明できますか?

また、この「七夕」が7月7日なのは実は全国共通ではない、ということを知っていましたか?

知れば知るほど不思議になっていく「七夕」。この機会に、どのようなものなのか一緒に知っていきましょう!

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七夕とお盆の意外な関係性

七夕は、古代の日本で行われていた五節供(ごせっく)の一つです。奇数が重なる日は縁起が良いとされていましたが、同時に悪霊がつきやすい日でもありました。縁起が良いのに、悪霊もつきやすいというのは興味深いですよね。

そこで、悪霊を避けるために、川の水で身を清めて自然の供物を差し出し、平穏を祈る行事が盛んになったのです。そして東北地方では、人形を代わりに川に流す独自の文化も存在したと言われています。

秋の収穫時期が近づいた7月7日の七夕では、眠気も悪霊の仕業と考えられ、東北地方では「眠り流し」という風習が広まりました。眠気を流すために、人形を使ったり灯籠を作ったりするようになりました。これらの行事は次第に盛大になり、青森ねぶた祭りの山車へと進化していきました。山車を海に流すのは、眠り流しの名残でもあると言われています。

また、実は「ねぶた」という言葉は「眠たし」が語源であり、眠り流しとの関連性がうかがえます。さらに、「灯籠流し」という風習も存在し、先祖の霊をあの世へ送る行事として行われます。七夕はお盆に近いため、共同で行われることもあるようです。

このように、七夕はさまざまな伝統行事との関わりがあるものなのですね!そんな七夕なのですが、実は東北地方をはじめとした一部の地域では1ヶ月遅れの「8月7日」とされているようなのです!一体どういうことなのか、理由を一緒に見ていきましょう。

東北の七夕は8月!?

僕は最近友達に、「そろそろ七夕だから短冊が駅とかに出てきたね〜」という話をしたところ、「七夕って8月じゃないの?」というふうに言われたことがありました。そのときには冗談かと思ったのですが、仙台生まれのその友達によると「東北地方では常識」のようで…。これは面白い!と思って理由を聞いてみたのです。

どうやら、もともと旧暦での7月7日、つまり今年で言うと8月22日が「伝統的七夕」というふうに定められており、そこから東北地方では独自の七夕文化が生まれ、旧暦でも新暦でもない「中歴(月遅れ)」の行事として七夕が始まったそうなのです。そのため、ちょうど1ヶ月遅れの8月7日が七夕とされています。

僕は出身が愛知県で、七夕といえば名前の通り7月7日が当たり前、と考えていたので最初は混乱しました。でも、この記事を書きながら、「確かに7月はまだ雨も多いし、8月7日の方がよく星が見えそうで織姫と彦星も会えそうで良いな」と思いました。

日本の伝統行事の一つである「七夕」。行事自体は知っていた人がほとんどだと思いますが、ここまで深ぼってみたことはなかなか無かったのではないでしょうか?

このように、身近にある物事を「なんで生まれたのだろう?」「どういう意味があるんだろう?」と考えてみることが、新しい知識の獲得に繋がります!そして何より、色んなものの理由や意義が知れて楽しいと思いませんか?

ぜひみなさんも、日常になぜ?というアンテナを張って、日々を生活していきましょう!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう〜。

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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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