カルペ・ディエムでは、東京都西東京市にある武蔵野大学高等学校様にて、1年間(毎月開催)の通年プロジェクトとして、「アカデミックマインド育成講座」を開催させていただいています。「蜂が蜂蜜を作るのはなぜ?」など、日常の中に問いを立て、仮説・検証する一連の思考法を学ぶことで、課題発見・解決能力の向上を目指す講座です。
今回の担当講師は姜講師! これまで学んできたアカデミックマインドを生かして、生徒さんに初めて社会の共通テストに挑戦してもらいました。受講後の生徒さんと先生に感想などを伺ったレポートをお届けします!
生徒さんインタビュー
——今日の講義の感想「共通テストを解いてみてどうでしたか?」
共通テストを解くのは今日が初めてだったので、私には難しいかな〜と最初は不安でした。でも実際に解いてみると、これまで教えていただいた「分解する」をやってみることで、問題をシンプルに考えられて、想像していたよりもできたかな〜と思います。共通テストが少しいいイメージに変わりました(笑)。
——これまでの講師の話で印象に残っていることはありますか?
「江戸時代から明治時代にかけて平均身長が上がったのはなぜか?」という問題を解いたのが一番印象に残っています。最初は「え〜。なんでだろう……。分からない。」と思ったのですが(笑)。講師の先生と一緒に、分解して、解いていったら、腑に落ちて……。自分にもわかる問題だったのかと驚きました。
——日常生活や授業でも「これってどうしてだろう?」と思うことは増えましたか?
もともとあまり疑問がないというか(笑)。そういうものなんだな〜と受け入れてしまうタイプでしたが、地理の授業で大気汚染のレポートを書いているとき「なぜこの地域では環境汚染が進んでいるんだろう」など、1つの物事に対して、これまでより深く考えられるようになったなあと思います。
——「分解する」を普段の授業の中で実践されているんですね。
分解する癖は少しついたかなあと思います。国語の記述問題が苦手だったんですが、一見難しそうな長文でも、細かく分解して考えていったら解けて、記述の点数が少し上がったのが嬉しかったです。
——これからの授業で楽しみにしていることや、やりたいことはありますか?
「英語」の授業を受けたいです。英語の問題を解いていると難しいなあと感じることが多いです。問題形式もまだよく分かっていないので、「難しい問題もこういう見方をすればわかるよ!」とかアドバイスをもらえると嬉しいです。
先生インタビュー「逸見先生」
——御校は2024年に開校100周年を迎えると拝見しました。長い歴史と伝統がある中で、大切にされている理念や生徒さんへの思いを教えていただけますか?
本校は浄土真宗の宗門校として人格教育を大切にしています。人格を向上させることが成績の向上にもつながるという考えのもと、生徒へは感謝の心、挨拶の大切さ、他人への思いやりといったことを意識して伝えるよう心がけています(注:取材日もたくさんの学生さんが挨拶をしてくださいました……!)。
——「思考力ワークショップ」導入のきっかけや理由に関して教えていただけますか?
生徒たちが学んでいるときに「なぜ?」に気付ける力が育ってほしいというのが理由です。特にハイグレードコースでは、知識を吸収するだけではなくて、その知識をどうやって生かすのか、社会にどう結びつけるのかを考えてほしいという思いがあり、アカデミックマインド育成に取り組ませていただいています。
——授業中も「なぜ?」の問い立てをされる場面が多いですか?
日本史を教えていますが、授業の中でも「どうしてだと思う?」「なぜこうなったと思う?」と生徒に聞くようにしています。実際に考えてもらうと面白い発想や答えが出てくることもあり、問い立ての大切さを感じます。
——「思考力ワークショップ」を始めてみて、生徒さんの変化などあれば教えていただけますか?
最初は問いを立てること自体が難しそうだと感じている生徒も多かったと思いますが、段々と「難しそう」から「自分でもできるんだなあ」「楽しいな!」という意識に変わってきています。友人や周りと話すことで、考えを膨らますということもできるようになってきており、普段の生活や学習面でも少しずつ生きていると思います。
——最後にこれからの講義に期待することを教えていただけますか?
これまでも講義で実施いただいていますが、引き続き「アカデミックマインドとは」でしたり「質問対応」は続けてほしいです。より一層「アカデミックマインド」が普段の生活や学習面で身近なものになるような講義をお願いしたいです。
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教育事業事例紹介:学校法人別府大学 明豊高等学校「九大専科コース」レポート!