みなさんこんにちは!秋も深まり、受験シーズンまっしぐらといったところでしょう。前のめりな姿勢を忘れることなく、最後の最後まで挑戦し、戦い抜けること、心よりお祈り申し上げます!さあ、今回はそんなみなさんの、受験に持っていくべきお守りの種類やその使い方、さらには初詣は行くべきなのか、おみくじは引くべきなのかといった疑問を東大生が解消します!ぜひ最後までご覧ください!
受験と神社の関係は?
神社は日本各地色々なところにあり、みなさんの自宅の周りにあるという方も多いでしょう。
みなさんは「伊勢神宮」「出雲大社」「太宰府天満宮」「石清水八幡宮」「伏見稲荷大社」といった神社の名前を耳にしたことはあるでしょう。同じ神社の名前なのに、「八幡宮」で終わったり「神宮」で終わったりするのはなぜか知っていますか?実は神社の名前をみると、その神社がどのような神社なのかを判別することができるのです。たとえば「神宮」は皇室関係の神社、「稲荷」は狐のイメージがある人も多いと思いますが稲作をメインとする神社だそうです。
受験や勉強に強いとよく言われるのはこの中で「天満宮」という名前のつく神社です。この天満宮には学問を愛した菅原道真が祀られており、「学問の神様」とも言われます。受験の前には天満宮に行く人が多いことはよく知られており、私の祖父母も私の東大受験の前に京都の北野天満宮に行ってお守りを買ってきてくれたことはよく覚えています。ちなみに、「八幡宮」も勝負の神様として知られています。
受験にゲン担ぎは必要?
ゲン担ぎとはいい結果を願って行う行動のことをいいます。たとえばテストの前に「トンカツ」を食べて「カツ=勝つ」というようなものもゲン担ぎです。元々「ゲン=験」は仏教において修行の結果得られるものを指します。
このようなゲン担ぎは迷信のように見えるかもしれませんが、科学的根拠のあるものも多いようです。粘りは受験において求められるので、「粘り気のある食べ物」を例にとると、納豆やオクラといった食べ物は粘り気があるだけではなく、その栄養価も高く、免疫力アップ、風邪をひきにくいといった効果があるようです。
お守りについても、心理学的な「信じる力」が大きな力となり、当日の不安を吹き飛ばし、うまくいくということもあるでしょう。
受験に関するお守りの種類と選び方
さあ、それでは神社やお守りの効果を知ったところで、色々なお守りを紹介します!信仰に関わる部分であり様々な宗派によって若干異なる可能性があり、その一例を取り上げていることをご理解ください!
合格祈願のお守り
合格に最も直結するのは「合格祈願」と書かれたお守りです。基本的にお守りの効果は1年間であると言われるので、今年受験があり合格を願う人はこの合格祈願のお守りを買うのが良いでしょう。
学業成就のお守り
一方で学業成就のお守りもよくみます。このお守りは学力や成績の向上、目標達成を祈るものです。もし受験まで一年以上あるのであれば、こちらの学業成就のお守りを買うと良いかもしれません。
健康祈願・無病息災のお守り
健康に長生きすることを願うお守りが健康祈願です。親御さんが子に与えるとしたら無事健康に受験を終えることができるようにこのお守りを渡すのも良いでしょう。無病息災は、病気やけがの防止を願うもので、万が一怪我や病気になってもすぐに治るように祈願します。
手作りのお守り
願いや心をこめて作ったお守りも縁起物として考えることができるでしょう。私も受験前に副担任が全員分のお守りを作って渡してくれたことを覚えています。
お守りの効果を最大限に引き出す方法
ここからはお守りの正しい使い方を説明します。
そもそもお守りって何?
お守りは人の願いが現物となった縁起物です。それ自体もご神像として崇められてきており、「一つ」「二つ」ではなく「一体」「二体」と数えます。そして口は神が逃げてしまわないように固く閉じられているのだそうです。
お守りは「買う」のではなく「受ける」「授かる」ものなのだそうです。ちなみにお守りは税制上「寄付」にあたり、消費税の課税対象ではありません。
お守りの持ち方と保管方法
まず、当然のことながら丁寧に扱うことが重要で、大切に扱うようにしましょう。
お守りは常に持ち歩くのが良いと言われています。そして心臓に近い方が良いと言われ、首から下げる人も見かけます。しかし普段の生活ではそのようなことが難しい方も多いと思います。その場合は胸ポケットに入れたり、学校のバッグや手帳などに入れておくのが良いでしょう。もし持ち運ばない場合は自分の目線よりも上の場所で清潔なところにおくのが良いとされています。そしてまた南や東の向きにおいて太陽に当たるようにすることも良いと言われます。
またお守りの有効期間は1年間と言われています。1年後、授かった神社に返納するのが一般的です。返納しに行くのが難しい場合は同じ宗派の神社に返納する方法や自宅で清める方法があります。
お守りにこめた願いを成就するためにはまずお守りを大切に扱いましょう。そして、単に神に頼むのみならず、全力で勉強しましょう。
お守りは複数持ってもいいのか
複数の神社であらゆるお守りを持っていると、神様同士で喧嘩してしまうのではないかと考える人もいるでしょう。しかし日本の神道の考え方においては「八百万の神」と言われるように、あらゆるものを神として崇めてきた過去があり、神様ごとに役割も違うため基本的には問題はないと言われています。一方、恋愛に関する縁結びのお守りは複数持つと、あらゆる関係を求めているとして不誠実さが出てしまう可能性があるので注意しましょう。
受験のお守りを授かるなら訪れたい神社
最初に述べたとおり、受験や勉強との縁が強い神社が存在します。ここではそれらをご紹介します。
合格祈願で有名な神社
北野天満宮(京都)
天満宮系の神社の総本社の神社です。受験関連の縁起の良いものがたくさんあります。
JRの駅や京阪・阪急・近鉄の駅からかなり距離があるので注意しましょう(バスはあります)。北野天満宮は梅が有名で、観光客も多いです。ちなみに境内の梅で作った梅干しを購入できます。私は受験前の一週間分のお弁当に北野天満宮の梅干しを入れてもらっていました。(あと神社の前のうどん屋が美味しいです)
太宰府天満宮(福岡)
九州にあるこちらも天満宮系の総本社と言われます。ご存知の読者の方も多いでしょう。菅原道真が左遷しなくなったのがこの太宰府であることもあり、この神社のパワーを感じられます。
湯島天満宮(東京)
江戸時代にこの天満宮周辺が学問の地になったことから、江戸時代の有名な学者もここにお参りしたと言われています。
その他
氏神に参ることも良いでしょう。氏神とはその地域で代々信仰されてきた神社を指します。あなたの住むまちの身近な神社に行くことは遠くへ行くよりも比較的気軽でしょう。私も奈良の地元の神社にしょっちゅう行っていました。意外に犬の散歩をしている人などとの出会いもあり楽しく、息抜きになります!
神社参拝の際のマナー
参拝マナーや手法は宗派によって異なる(出雲大社は4拍手だったり…)ので都度調べることが適切と思われますが、多くの場合は以下の通りです。
①会釈したのちに鳥居を潜る
②手水をとる
③参道の中心を避けて進む(参道の中心は神の通り道)
④賽銭を入れる
⑤2拝2拍手1拝で拝礼し、会釈して退く