【1分で学べる語源の話】-logyが付く言葉

こんにちは。現役東大生ライターの縹峻介です。
今回は、有名語幹-logyについて、語源を遡って紹介していきたいと思います。

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-logyとは

英単語を勉強していると、何度も-logyと付く単語に出会うことがあるでしょう。

・生物学[biology]
・生態学[ecology]
・地質学[geology]
・トポロジー/位相幾何学[topology]

のように、日本語の「○○学」に対応する語として[-logy]が使われている用例が多いです。

しかし、それだけではなく以下のような単語も存在しています。

・謝罪/弁明[apology]
・類推[analogy]
・エピローグ/終章[epilogue]
・プロローグ/序章[prologue]
・賛美/誉め言葉[eulogy]
・対話/意見交換[dialogue]
・論理/論法[logic]

これらに共通する語義やイメージが「言葉」であることは、何となく推察できるのではないでしょうか。
これはそもそもの語源となった言葉が、多義語であることに由来してします。

[-logy]の語幹は、古代ギリシャ語での「言の葉、断り、話、推理」の意味の「ロゴス」

※古典ギリシャ語で「言の葉、断り、話、推理」などの意。読み方は「ロゴス」


が元になっており、この元々の単語自体がたくさんの意味を持っており広く使われていた語であるので、現代英語においても様々な意味を持っているのです。

この言葉が語幹となっていたギリシャ語も多く、例えば「反論する」の意味の「アンチロゴ―」

※古典ギリシャ語で「反論する」の意。読み方は「アンチロゴ―」

や、「数え上げる」の意味の「カタロゴー」

※古典ギリシャ語で「数え上げる、列挙する」の意。読み方は「カタロゴ―」

などの言葉があり、後者は目録[catalogue]の語源にもなっている言葉です。

高校数学で登場するlogも同じ語源!

高校数学で習う、logは対数[logarithm]を略したもので、これも語源を辿れば「ロゴス」に行きつきます。
他にも、積分記号のインテグラルは「S」を縦に長くしたものであり、これは足し合わせるの意味のラテン語[Summa]が元となっており、積分のイメージにぴったり合っているのです。

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この記事を書いた人

東京大学理学部物理学科に所属。高校時代に生徒会長をした時の楽しさが忘れられず、学祭やイベントの運営に携わって仕事をすることが、至極の楽しみ。カルぺ・ディエムでは出版編集部に所属し、よりクオリティの髙い書籍を出すことを意識している。趣味はピアノとゲームとスラック。

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