「受験中の恋愛は成績を落とす」「恋愛なんて言語道断!」と思っている受験生も多いのではないでしょうか。今回は、受験期に恋愛するのはアリなのか、また受験期に恋愛することでどのような影響が出るか、実際のカップルの様子をもとに様々な事例から成功する秘訣を紐解いていきます。ちなみに筆者は成功した派なので、今悩んでいる人もぜひ読んでみてくださいね!
受験期に恋愛するメリット
実は、恋愛が受験勉強に良い影響を与えることもあります。
受験はメンタルゲーといっても過言ではありません。だからこそ「相手が頑張っているから、自分も頑張ろう」とお互いに高みを目指し、支え合うことでメンタルが安定する場合もあります。相手も受験生なら、不安な気持ちや悩みも共有できるので、より意欲的に取り組めることもあります。
受験期に恋愛するデメリット
一方のデメリットは、言わずもがな時間が取られてしまうことが挙げられます。
どれだけ勉強の時間を確保できるかが合格の鍵になるので、恋愛にうつつを抜かして勉強に身が入らない…!という場合は恋愛しない方がいいとも言えます。相手と一緒に過ごす時間があまり取れないことは、念頭に置くべきです。
ただ、デメリットがそれだけに収まらないのが恋愛の怖いところ。ずばり、メンタルへの影響が懸念されます。恋愛には他人が絡みます。自分だけではなく、他人に対しても考えることが増えるので、余計にどうしようもないことでぐるぐると悩んでしまいます。付き合えた喜びで舞い上がったり、喧嘩や別れの悲しみで落ち込んだり、恋愛によってジェットコースターのように気分が変わることだってあります。たとえば喧嘩中には、そのことばかりが頭の中をぐるぐる回って、勉強に集中しようと思っても手につかなくなるでしょう。だから恋愛と勉強をきちんと分けて生活できる人には向いている、といえるかもしれませんね。
恋愛しない方がいい人
恋愛に依存しがちな人や、相手の言動によってメンタルが崩れやすい人は、受験中に恋愛することはあまりおすすめしません。相手も受験生の場合、突然深夜に電話をかけたり、束縛したりすると、相手の受験にも影響が出てしまいます。互いに思い合える関係だと素敵ですね。
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実際のカップル事例5選
ここからは、実際に筆者の周りにいたカップルや、話を聞いたカップルが受験期にどのような様子だったかを紹介します。
元から付き合っていたカップル
元から交際関係を続けていて、延長線上で受験期に入ったという人は多いと思います。私は受験期になったからといってわざわざ関係を終わらせる必要はないと思います。たしかに今までに比べて会う頻度や連絡頻度が減ると、受験期に寂しくなります。
どうしても受験に頭が切り替わらず、片方が重荷に感じたり、成績が悪化して喧嘩ばかり…というカップルは別れている印象でしたが、楽しい思い出もたくさんあるからこそ、将来の明るい生活を思い描いて頑張ることができるのではないでしょうか。
目指す大学のレベルが近いカップル
話を聞いていて感じたのは、目指す大学のレベルが近いカップルは、相手と自分の成績を比較してどちらかが苦しくなってしまうことがあるということです。共に国立文系を目指していたカップルが、模試の結果や判定でギスギスして喧嘩になったという話を聞きました。みんなが本気で臨む分、焦りを感じてしまったのかもしれませんね。
どちらかが先に進路が決まるカップル
昨今は様々な形の入試方式があり、推薦などで一般受験よりも早く決まるケースも多いです。またそうでなくても各大学によって合格発表の日に違いがあります。その場合、相手への接し方には細心の注意を払うべきだといえます。
先に決まった方が急に連絡を増やしたり、遊んでいる様子を報告したりするのはもちろんNGですが、そうでなくてもLINEのメッセージ一つで相手を嫌な思いにさせてしまうことがあります。先に決まった方は今までと連絡頻度を変えないようにし、相手の大事な時期には静かに見守ったり、応援したりする姿勢を持つことが大切です。筆者は相手の2ヶ月以上前に進路が決まり、連絡頻度は最小限まで減らし、会うのも相手の受験が終わるまで控えていましたが、それでもやはり相手はプレッシャーを感じていたようです。
先輩・後輩カップル
片方が受験期でない場合もありますよね。特にどちらかが受験を経験していないと、変に気を遣ってしまうかもしれません。そのため、自分が受験生の時はどうしてほしいかしっかり相手に伝えなければいけませんし、相手が受験生の時は相手のリズムに素直に従う必要があります。私の友達には、後輩と付き合いながら最難関国立大学に合格した人もいましたよ!
進路が別々になるカップル
本気で合格を目指すけれど、実現したら春から離れ離れになってしまう……そんなジレンマを抱えている人もいます。受験に限らず、学生カップルが「将来」について考えすぎてしまうと、不安になるものです。遠距離になって、別れるか続けるかは、実際に遠距離になってから考えれば良いでしょう。あまり考えすぎず、なぜその大学に行きたいのかをもう一度思い出して、目の前のことに集中することがおすすめです。
筆者の先輩は、6年間(片方が医学部だったため)遠距離をした末、婚約したカップルもいました🌸
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受験も恋愛も実らすために
受験期の恋愛に関して言えば、のめり込みすぎないことが鉄則です。毎日会って連絡しないと気が済まないような関係になると、勉強することなどほぼ不可能になりますよね。あなたの今後の人生に向けて、今やるべきことは何か、優先順位をつけて考えましょう。
また連絡時間や会う頻度は相手と話し合ってルールを決めると良いと思います。「夜23時以降は連絡しない」「朝と夜に連絡する」など、「ルーティン化」を意識すると楽しく安定して関係が続けられます。基本的に、受験中はあまり変化や刺激を求めず、終わるまで安定した関係を保ちましょう。
別れようか迷っている人へ
恋愛が自分にとってプレッシャーだったり、邪魔になっていると考えているなら別れても良いと思いますが、自分の心が苦しくなければ、「受験だから」と無理に別れる必要もないと思います。そして別れる場合は、相手への配慮、言葉選び、伝え方に気をつけることが重要です。
受験本番1ヶ月前に振られて、ボロボロの結果で浪人したという人の話を聞いたことがあります。お互い生身の人間であることを忘れずに、別れる時期や方法はしっかり考えてみてくださいね。
おわりに
恋愛は心の支えになって受験にプラスになる時もあれば、逆にマイナスになる時もあります。個人的には、使い方を間違えなければ、とても楽しくて力になるものだと思います。恋愛をプラスに変えて、受験と両立できるかどうかは、自分次第。後悔しないような選択をして、高校生活を最後までやりきってください。
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