【地学勉強法】地学選択はあり?参考書はどれ? 共通テスト 地学のススメ

「地学なんて、周りに誰もやってないからどう勉強すればいいかわからない!」という声をよく聞きます。

2023年度の共通テスト本試受験者は、

物理:148,585人

化学:184,028人

生物: 58,676人

地学:  1,350人

となっています。

地学を選択する人数が少ないため、他の理科科目(生物、化学、物理)に比べ地学の学習に関する情報の需要がなく、世間では地学の参考書が少ないという事態にあります。地学を選択する人にとって、この状況はかなり不利なように思われます。

そこで、地学選択に向く人の特徴などに触れながら、『東大大全』をもとに、地学の得点を上げるための勉強法について紹介します。

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タイプ1 他に好きな理科科目がある人

実は、地学は他の理科科目とのつながりが強く、それらの考え方をつまみ食いするような科目です。ほかの理科の科目でギリギリ扱えなかった分野が地学に集結していると思ってもらっていいでしょう。

物理、化学、生物から2つを選ぶと、1つができなくなるというジレンマがあるのですが、例えば化学と合わせて地学を選んでみると、高校で扱う理科を広範囲で扱えるようになります。

以下にそれぞれの科目と地学の組み合わせによるメリットをあげてみました。

物理+地学:物理の力学の計算が地学の問題として出ることがある。逆に、「ケプラーの法則」などの天体

      分野が物理で出ることがある。

化学+地学:理科の広い範囲をカバーできる。無機化学で出てくる物質と地学で出てくる鉱物につながる。

生物+地学:古生物など地学における暗記範囲を生物でも暗記するので、全体の暗記量を減らせる。

タイプ2 自然が好きな人

地学を学ぶべき人はそもそも、自然が好きな人だと思います。

地学は岩石、気象、宇宙、古生物、防災など、自然というテーマまとめられる内容を全般的に扱います。したがって、このどれか1つにでも興味がある人は地学選択をお勧めします。

せっかく自分の好きな分野があるなら、その内容で受験勉強をしてしまうのが一番だと思いませんか。「好きこそものの上手なれ」との言葉があるように、やはり自分の好きな科目こそ得意科目に昇華させやすいと思うので、検討してみてはいかがでしょうか。

目次

地学の勉強法

全体像を把握しよう

地学は、良くも悪くも様々な分野の寄せ集め的な性格を持っています。何か一つの分野に興味を持つとそこから、地に足をつけられることができる教科です。

時間に余裕がある人は、教科書や、講義系参考書を使い、のんびりノートでまとめながら3~4か月かけるのをお勧めします。この期間は特に暗記しなくてもいいので、「地学ってこんな科目なんだ、面白そう」と興味を持ってもらえればOKです。

オススメ講義系参考書

『もう一度読む 数研の高校地学』(数研出版)

『一人で学べる 地学』(清水書院)

図録でイメージをつけよう

地学は前述のとおり、自然とのつながりが強い科目となっています。よって、実際に現地に赴きながら自然に触れることが自身の経験となり身に染みて効果的なのですが、だからといって、全国各地を飛び回っていくのは大変です。

そこで図録が大きな役割を果たしてくれます。一般的にはサブテキスト的に使われる図録ですが、「地学図録」は文字だけでは実感の湧かない岩石や自然現象などの写真が多く載っており、暗記や思考の助けとなります。

 図録は、教科書や講義系参考書を使うとき、同時並行で参照することをお勧めします。気になったタイミングですぐ開く癖をつけるとよいでしょう。地学図録は、どの出版社でも質が高いので、どれを選んでも問題ありません。

共通テストで問題演習をしよう

とりあえず一周し終わったら、そこからは共通テストやセンター試験の過去問をつかって問題演習をしましょう。地学は、残念ながらマイナー教科のため、問題集が多くありませんから、共通テストやセンター試験の過去問が一番質の良い問題集なのです。分野ごとの流れや重要単語を図録や、教科書で確認し、過去問を解いてみましょう。そこで、自分の足りない知識や、考え方をあぶり出すことで、改めて図録や教科書を見てみてください。きっと問題に触れる前と後では定着度合が変わってくるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。地学は物理や化学ほど計算量が多くなく、生物よりも暗記量が少ないコスパの良い科目であるという利点は、感じる人もいると思います。これを機にぜひ地学に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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