武蔵野大学高等学校 アカデミックマインド育成講座 第5回

カルペ・ディエム所属の橋本匠講師が、2023年6月29日に、武蔵野大学高等学校の高校1年生を対象にして、アカデミックマインド講義を開催しました。このアカデミックマインドとは、自分の力で問いを立て、仮説を考え、それらを検証していくという流れから、考え方を学んでもらうための講義になっています。

「アカデミックマインド育成講座」とは?
年間10回の講義を通して、これからの時代に求められる「思考力=自分で考える力」を養います。
「なぜ信号は赤・黄・青の三色なのか?」「なぜメロンにはシワがたくさんあるのか?」など、身の回りに溢れる疑問を自分で発見し、仮説を立てて、検証するという一連の思考法を学んでいきます。 この過程を繰り返すことで、思考法を身につけるだけではなく、5教科を複合的に学ぶことができる講座です。

 本記事では、イベントの様子を、メディア事業部の布施川天馬がレポートします!

目次

国語は得意ですか?

「みなさん、おはようございます!」 

早速の橋本講師の問いかけに、生徒たちから明るい返答がありました。今回で第三回となるアカデミックマインド、生徒たちからしても慣れたものであるようです。

さて、気になる今回の主題は、「共通テスト国語対策」でした。日本に住んでいるほとんどすべての高校生が受験する「共通テスト」という試験。このテストを、どのように乗り切っていくか、アカデミックマインドから得た考え方を基にして、考えていく。それこそが、今回の目的でした。

ここで講義は布施川にバトンタッチ。さっそく「みなさん、国語は得意ですか?」と問いかけます。しかし、あまり元気な返答は返ってこず……どうやら、雰囲気で解いている人が多かったようです。

講義の様子

実際に問題を解いてみよう

そこでまず取り掛かったのは論説文。正岡子規とガラス障子についての話でした。悩みながら回答を考えていく生徒たち。苦労しながらも答えにたどり着こうとする意志が垣間見えます。

現代文はセンスとお気持ちで解いていく学問ではありません。情報をいかにうまく整理できたのか、それを問われる科目です。では、いったいどのようにして情報を拾っていくのか? 解説を一心に聞く生徒たちの表情はとても真剣なものでした。

生徒が問題に取り組む様子

この第一問は誘導があったためか、正答者が続出。それでは、第二問はどうでしょうか?

続く第二問では、小説の問題が出されます。ついつい自分の思ったことを答えに入れ込みそうになってしまう生徒たち。ですが、ここはアカデミックマインドの場。「自分の意見と客観的な証拠は分けよう」という呼びかけに従って、冷静に情報をより分けていきます。

そうして多くの生徒たちが、またしても正解にたどり着きました。解説を聞きながら、うんうんとうなづく様子を見せる生徒たち。これであれば、次回以降はもっと難しい問題に取り組めるのかもしれません。

生徒の手元の様子

おわりに

こうして終わった第三回アカデミックマインドでしたが、思った以上に国語の実力がついていることが明らかになった回でした。ただし、油断してはいけません。試験本番は、文章量ももっと多いですし、プレッシャーもかかります。なにより、一問一問をもっと素早く丁寧に解いていかなくてはいけません。

今回のアカデミックマインドで学んだ内容が、生徒たちの成績向上につながることを祈って、今回のレポートを締めくくらせていただきます。

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この記事を書いた人

東京大学文学部。世帯年収300万円台の家庭から東大へ合格。現在学業の傍ら、ライター、作家活動や講演活動を通して逆転合格のノウハウを広める。日刊SPA!、プレジデントオンライン、東洋経済オンラインにて連載経験あり。ゲームとマンガが趣味。

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