【試し読み】ドラゴン桜 「一発逆転」の育て方

偏差値30台の学校からのチャレンジ、ゲームにハマって昼夜逆転からの猛勉強、ビンボーで予備校に通えないけれどあきらめない、高校で不登校、過疎地の学校に再入学……
そんな「普通の子」は、なぜ頑張れたのでしょうか?

マンガ『ドラゴン桜2』で桜木は語ります。
「一発逆転」
これこそが、学ぶことの本質だと。

いつの時代も、制度をつくり、既得権益を持った側が得をし、階層は固定化しがちで、格差が起きるのが世の中の常。
そんな中、受験というシステムは、着実な学習を積み重ねていけば、その努力を裏切らず、既得権益がつくった格差・不平等を打ち破るチャンスだと。

ドラマ「ドラゴン桜」でも語られている通り、「勉強はこの国で許された唯一の平等」なのです。

本書には、10人の東大生とその親が登場します。
ここで出てくる10人は、元々、環境に恵まれ、勉強だけを頑張ればいいという条件を与えられた成功者ではなく、本書はその自慢話をまとめたものではありません。

彼らは、所得に限らず、何らかの逆境を抱え、ときに悩み、ときに悪戦苦闘する中、「一発逆転」を体現し、東大に入学した子供と親たち。
世の中の常識の尺度から見れば、いわゆる「普通の子」で、お世辞にもトップ 0.25%の東大に入るような子には見えなかった でしょう。

そんな子供たちが、何をきっかけに、「東大」という一発逆転のチャンスを志し、壁をどのようにのりこえ、なぜ努力を持続できたのか。

「一発逆転」を成し遂げた東大生たちのエピソードと共に、「どうしたら普通の子が東大に行けるのか」だけではなく、格差を打破するための「一発逆転」を「どうしたら達成できるのか」という視点でも楽しんでいただきたいです!

※本稿は、一発逆転プロジェクト&東大カルペ・ディエム(著)、プレジデントFamily編集部(編集)『ドラゴン桜「一発逆転」の育て方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

壁を作らせ、のりこえさせよ!

彼らが個性的なのは、受験を通して、めちゃくちゃ頑張ったら世界を変えられるという経験をしているからだと思うんです。

そもそも一発逆転合格した子って、壁を自分で設定しているんです。

たとえば神童といわれて育った子や、親が東大出身者で東大が身近な存在だった子、半数以上の生徒が東大を受験するような学校の子なら、自分で壁を設定したというより、 成長したら自然に東大受験があったという感じ。

でも、一発逆転合格の子たちは、そういう環境がない中で、自ら東大合格という高い壁を設定しています。

この「壁を自分で見つけて決めたこと」が、大きな意味を持つんだと思います。

〝やれま線〟を決めるな!

僕の場合は、高校の先生の言葉がきっかけでした。

中高生活、何をやってもうまくいかず、いじめられっ子で、何とかしなきゃいけないのはわかっているけれど、ゲームが楽しいなって……。

学校で頭をけがして病院に運ばれた帰り道に、付き添ってくれた先生が「おまえは中途半端なやつだな」って。

「人間は自分で線引きをする。それは〝なれま線〟〝できま線〟 なんだ。 でもその線は幻想で、 おまえはその線を越えてどこまででも行けると思うよ」って言ってくれたんです。

そのときに初めて、高い目標を立ててやってみるかって思いました。それで東大を目指すことにしたんです。その後、2度落ちて、やめようかなと思ったけれども、やめなかったのは、自分が線の内側にまだ居続けるのは嫌だなと思ったからでした。

この本について

ゼロから始めた10人の「一発逆転」東大生たちと、その親のストーリーを読んで、「自分もやれるかもと思った」ものもあれば「いやいや、これはマネできない」と思うこともあると思います。

私たちは、なぜか勉強となると、高い目標を目指すことについては否定的になりがちですよね。

ぜひ、自分の可能性と子供の可能性を信じてほしいです。 物怖じせず高い目標を設定して、 第一歩を踏み出してみてください。

そして、 あきらめそうになったときは、「ドラゴン桜」だったり、 この10人の「 一発逆転」を成し遂げた東大生たちのストーリーに触れ、また前に進む勇気を取り戻してもらえると嬉しいです。

ドラゴン桜 「一発逆転」の育て方

著者:「一発逆転」プロジェクト&東大カルペ・ディエム、プレジデントFamily編集部
出版:プレジデント社 (2021/6/22)


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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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