こーさく先生に聞く!「なぜ数学の参考書を作ろうと思ったのか」

目次

はじめに

「数学って面白くなくね?」

「そもそもこんなのいつ使うの?」

「頭のいい人にしか分かんないよね」

そんな意見をひっくり返したい。僕は昔からそう強く思っていました。

背景

数学の参考書を書きたいと思った背景には、中学生時代の親友との経験がありました。

仲の良かった友達が数学が嫌いになったことを知った僕は、その理由を聞いてみました。すると、「できる人向けの参考書」ばかりで、できない人に寄り添ってくれないからだとその友人は言いました。

それを聞いた僕は、「なんとかしたい」と強く思い、「なら自分がその問題を解決するような参考書を作れば良いのではないか?」と考えるようになりました。

困難

数学の参考書を作るのは、やはり大変でした。なぜなら、自分が数学を理解するだけでなく、それを分かりやすく周りの人に説明しなければならないからです。

簡単な問題だとしても、「なぜそういう答えになるの?」と聞かれたら困ってしまう、という人も少なくないと思います。

そのような読者の「なぜ?」にできる限り寄り添えるような問題集でありたい。だけど、どこに疑問を持つのか、どこが難しいのかを想定するのは難しい。

その葛藤の中で、少しでも多くの人が理解できるような説明を心がけました。この参考書の作成を通して、改めて「本当に頭の良い人とは、難しい事柄を簡単に説明できる人なのだ」と強く感じました。

思考

自分の思う数学の大事なポイントは、「解答の1行目」に着目することです。

問題を解くための思考にはいろいろなステップがありますが、多くの問題集の模範解答では、その思考の流れが省略されています。そのため、1行目からスラスラと解答が進んでいくのです。

しかし、とんでもない天才でない限り、問題を見て一発で正しい解き方が浮かぶということは滅多にありません。難しい問題であればなおさらです。

だからこそ、自分は正しい解き方を見つけるまでの思考、ズバリ「0行目の思考」に着目しました。問題を解きながら、「なぜこの解き方をするんだろう」「もっと他にやり方はなかったのだろうか」と常に考えてほしいと思っています。

60ステップ

中学数学は3年間の学習で、「数学」的な思考力を培うための基礎的な公式や考え方を網羅することになります。

しかし、少しでも曖昧な部分があれば、次のレベルに上がった時に太刀打ちできなくなってしまいます。そのため、しっかりと基礎を理解することが重要です。

ここで、この本を通して「基礎理解」を深めてもらうために自分が考えたのが、「60ステップ」です。

この参考書は全部で60個の単元で構成されていますが、これは内容ごとに形式的に分けられたものではなく、「これって何でだろう?」という疑問をベースに項目を作成しています。その背景には、「公式や数学用語を羅列して、数学が嫌いな人が読みたくないと思うような本になって欲しくない」という自分の想いがあります。

これによって、数学が好きではない人でも読みやすい参考書を作ることができたと思っています。

学び合い

昨今では「アウトプット」の大事さが叫ばれているので真新しい話ではないかもしれませんが、ここでもやはり「相手に伝えること」の大事さを強調させてください。

数学の問題においても、相手に説明することは自分の勉強にも大きくつながります。理由は明白で、「曖昧な理解では相手に情報が正しく伝わらないから」です。

自分も中学時代に友達に数学を教えることで、その問題をより深く理解したり、知識を整理することができるというスキルを身につけました。この経験が、この参考書の執筆に生かされました。

おわりに

今回僕が執筆したこちらの参考書を読んで、シンプルに「数学って面白いし、勉強する意味があるんだ!」と読者に思ってもらえたらと思います。また、この本から得た知識をぜひ周りの人にもお話ししてみて、学んだことを楽しく共有して欲しいと思っています。

数学は知れば知るほど楽しくなる科目です。一緒に頑張って、数学の魅力を共有しましょう!


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この記事を書いた人

理系で東京大学に入学したが、教育をより深く学びたいと思い現在は教育学部に所属。高校まではずっと野球部に所属し、大学でも野球を続けている。趣味はピアノと旅行で、旅先のストリートピアノで流行の曲を弾くことが一番の楽しみ。

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