熊本県教委、被災地では「生徒だけでなく教員にも」ケアが必要

熊本県教委、被災地では「生徒だけでなく教員にも」ケアが必要
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教員だって被災している

能登半島地震の被災地で支援活動を行った熊本県の教員3名が、教育委員会で報告を行いました。3名は8年前の熊本地震をきっかけに結成された学校再開を支援するチームのメンバーで、1月16日までの5日間、能登町や輪島市の小中学校や教育委員会の支援に入りました。

チームは現地の教育委員会や教職員に対し、熊本地震の経験を踏まえ、学校再開に向けてのポイントや生徒の心のケアについて知見を共有しました。

報告では、地震で破損した校舎や通学路の様子が説明されたほか、「生徒だけでなく教員も被災して心のケアが必要だと感じた」と述べられました。熊本県教育委員会は17日にも追加でチームを派遣しており、今後も切れ目なく支援を行うとしています。

NHK「被災地での学校支援チームが報告『教員も被災 心のケア必要』」熊本 NEWS WEB、2024年1月17日(最終閲覧日:2024年1月22日)

東大生の考察:「ケアする側」へのケア

震災のようにショッキングな出来事を経験すると、子供の心に大きな影を落とす可能性があります。子供たちのケアは最優先で行われる必要がありますが、忘れてはいけないのは、ケアをする大人だって被災者だということです。

今回の震災でも、避難所などでは公務員の方が懸命にお仕事に取り組んでいます。公務員の方だって家を失ったかもしれない、家族が傷付いたかもしれない、それでも使命感によって職務を全うしています。

では、彼らのケアは誰がしてくれるのでしょうか。職務を全うする彼らの人間性を顧みることなく「滅私奉公」を要求するのは、時代錯誤な考え方かもしれません。

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この記事を書いた人

東京大学法学部卒。司法試験の勉強をしていたはずが、いつの間にか麻雀プロになっていた。日本プロ麻雀協会に所属。初恋の相手はイーサン・ハント。映画鑑賞、スポーツ観戦、料理が好き。

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