1:東大の入試問題が「小学生でも解ける」深すぎる訳
東大の五神真総長(当時)はある年の東大入学式で、「知識の量ではなく、基本となる知識を柔軟な発想によって使いこなす力」を重視して試験を出題していると表明しました。確かに東大の入試では、知識そのものではなく知識を「使いこなす力」が求められる問題が多く出題されています。例えば、「order」という英単語を使った問題が2014年に出題されました。
東洋経済新報社「東大の入試問題が『小学生でも解ける』深すぎる訳 『求めるのは知識を使いこなす能力』東大の狙い」東洋経済オンライン、2022年10月8日(最終閲覧日:2024年9月24日)
2:簡単なのに「9割の人が間違える」東大の入試問題
1970年の東大入試の英語において、「『三日坊主』の意味を簡潔に英語で説明せよ」というとんでもなくシンプルな問題が出題されました。東大ではこのような、「ことわざ」の意味を説明させる問題がたびたび出題されています。日本語で「三日坊主」の意味を簡潔に説明できないと、当然英語でも説明することは難しいです。皆さんだったら、「三日坊主」を日本語でどのように説明しますか?
東洋経済新報社「簡単なのに『9割の人が間違える』東大の入試問題 『一見簡単、でも解けない』理由はある力の欠如」東洋経済オンライン、2023年10月6日(最終閲覧日:2024年9月24日)
3:思考力で解ける!「東大の入試」を解いてみよう
東大入試の地理では、「たしかに非常に難しいけれど、知識がなかったとしても、思考力があれば中学生でも解ける」問題が多く出題されています。例えば、2005年には「地方中小都市の中心商店街で、シャッターを下ろしたままの店舗が増えているのはなぜか」を説明する問題が出題されました。いわゆる「シャッター通り商店街」が増えている理由を考えるにあたり、われわれが研究している思考法「アカデミック・マインド」が力を発揮します。
東洋経済新報社「思考力で解ける!『東大の入試』を解いてみよう シャッター通り商店街が増えているのはなぜか」東洋経済オンライン、2024年9月19日(最終閲覧日:2024年9月24日)