年内入試まとめ:最新情報と対策方法
年内入試スケジュールと願書の締切
年内入試は、志望大学の早期合格を目指せる試験制度で、受験生にとって早い段階で進路を決められる機会です。一方、一般入試よりも入試日程や願書提出期限が早く、準備期間が短いという側面もあります。ここでは、各大学のスケジュールや願書の締切について詳しく確認しておきましょう。
主要大学の入試日程
年内入試を受けるにあたって、まず把握しておきたいのが主要大学の入試日程です。旧帝大や早慶、MARCH、日東駒専などの有名大学について、それぞれの入試日程や願書締切日を以下にまとめました。
- 東京大学(学校推薦型選抜)
11月1日〜6日 :出願
12月2日 :第1次選考結果発表
12月14日・15日:面接等
1月18日・19日 :共通テスト
2月12日 :最終合格発表 - 京都大学(特色入試)
10月〜11月上旬:出願
11月中 :第1次選考結果発表
11月〜12月 :第2次選考
12月〜2月 :第2次選考結果発表
2月 :最終結果発表 - 大阪大学(総合型・学校選抜型推薦)
11月1日〜8日:出願
12月6日 :第1次選考結果発表(医・薬・基礎工は2月7日)
2月12日 :第2次選考結果発表(医・薬・基礎工は2月9日) - 早稲田大学
10月末 :出願締切
11月中 :小論文と面接実施
12月 :合否通知 - 慶應義塾大学
10月初旬から中旬:出願
11月 :学部ごとの試験実施
12月中旬 :合否発表 - 明治大学、青山学院大学(自己推薦)、立教大学(自由選抜入試)、中央大学(特別入試)、法政大学
各大学の学部ごとに異なりますが、出願は10月から11月上旬にかけて行われ、小論文や面接を含む試験が11月から12月に実施されます。
上記の日程は毎年の傾向に基づいた例であり、大学や学部によって異なります。最新の日程は各大学のHPで公式発表を必ず確認してください。また、総合型選抜や推薦型入試においては書類審査に加え、面接や小論文試験が含まれることがあるため、各大学の入試概要も熟読しておくと安心です。
近年、上記で紹介した大学以外でも、選抜型入試が取り入れられることが多いです。気になる大学がどの入試制度を取り入れているのか、ぜひ自分で一度調べてみてください。
また、出願は大学の指定する書類を厳密に揃える必要があります。推薦書やエッセイ、小論文が必要な場合もあるため、時間に余裕を持って準備を進めることが重要です。
総合型選抜について詳しく知りたい方は、下の記事も合わせてご覧ください。
年内入試のメリットとデメリット
年内入試のメリット
年内入試には多くのメリットがあります。まず、早い時期に合否が判明するため、受験生は精神的な負担を軽減することができます。また、年内入試で合格すれば、年明け以降の一般入試に向けた準備をする必要がなくなり、他の活動に時間を割くことができます。さらに、年内入試では小論文や面接などが重視されるため、学力試験が苦手な学生でも合格のチャンスがあります。
一般入試と異なり、面接や小論文といった表現力を重視する大学も多いため、日頃から意識的に自己分析やプレゼンテーションの練習をしていると有利です。また、学校推薦型選抜や総合型選抜では、学校生活での実績や課外活動の成果も評価の一環として見られるため、勉学以外の部分でも成果を残してきた学生にとっては非常に有利な制度といえます。
年内入試のデメリット
一方で、年内入試にはデメリットも存在します。年内入試は一般入試に比べて試験日程が早いため、準備期間が短くなります。また、学校推薦型選抜や総合型選抜では高校の成績や活動実績が重視されるため、これまでの積み重ねが結果に大きく影響します。評価基準が明確でないこともあり、受験生は自分の強みをどのようにアピールするかを考え抜く必要があります。
さらに、選抜入試と一般入試を並行する期間は、一般入試に向けた勉強がどうしても減速してしまいます。一般入試の勉強が他の受験生と同じようにできない焦りや、不合格になった場合に一般入試の準備を急ピッチで進める不安から、精神的な負担が大きくなります。
今からできる年内入試対策方法
学力試験対策
年内入試といっても、学力試験が全くないわけではありません。特に主要大学では一定の学力が求められるため、学力試験の対策は欠かせません。過去問や模擬試験を解くことで出題傾向を把握し、自分の弱点を見つけ出すことができます。
面接対策
年内入試での面接では、志望理由や自己PRをどのように伝えるかが重要です。模擬面接を実施し、実際の面接環境に慣れることで、本番の緊張が緩和されます。志望動機や自己PRは、自分の経験や成長をもとに、どう大学での学びに活かしていきたいかを軸に整理すると、説得力が増します。家族や友人に協力してもらい、客観的な意見をもらうのも効果的です。
小論文対策
年内入試では小論文が重視されることが多く、テーマに対して自分の意見を持ち、論理的に表現する力が求められます。過去の出題テーマに目を通し、関連したテーマで自分の意見を持って練習することが重要です。「なぜその意見を持っているのか」を明確にし、説得力のある論理を構成することで、小論文の内容がより具体的で魅力的なものになります。
小論文の書き方と作成のポイント
ここでは、特に小論文に焦点を当てて、対策方法をご紹介します。
小論文と作文の違い
小論文と論文を混合してしまう学生がしばしば見られますが、この2つは明確に異なるものです。小論文は、論理的な構成と根拠をもって自分の考えを展開するのに対し、作文は自由に感情表現を行うものです。小論文では、根拠のある事実やデータを基に意見を述べることが求められ、感情表現よりも論理的な一貫性が重視されます。テーマに対して「自分の経験からこう考える」と論理を展開することで、説得力のある内容が伝えられるでしょう。
論理と意見のバランス
小論文では、論理的な文章と自分の意見のバランスが大切です。他者の意見に依存するのではなく、自分の経験や見解を中心に構成することで、オリジナルな内容が作りやすくなります。また、論理的に意見を支える事実やエビデンスを提示しながら書くと、より説得力のある小論文が仕上がります。
まとめ
年内入試は、一般入試と比較して早い段階で進路を確定できる大きなメリットがある一方、短期間での準備が求められます。学力試験、小論文、面接の対策をそれぞれ早めに始め、自己分析を行い、志望理由や自己PRに磨きをかけましょう。最後に、入試に必要な最新情報を大学の公式サイトで確認し、緊張せず自信を持って入試に臨むことが成功の鍵です。
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