日本には、東京大学だけでなく、早稲田大学、慶応大学など私学の雄や音楽芸術系の東京芸術大学など様々な難関大学があります。今回はいつもと趣向を変えて、東京大学以外の難関大学出身者に話を伺います。
本日お話を伺うのは、この3月に早稲田大学を卒業して、いまはリザプロ株式会社の代表取締役を務められている孫辰洋さんです。今回は、彼の生い立ちを伺います。
生い立ち
「私の生まれは埼玉県です。中国移民の両親のもとに生まれました。小さい頃は団地暮らしで、あまり治安が良くなかったんですが、楽しく暮らしていました。子供がたくさんいましたし、だれの部屋で寝ていても怒られないんです(笑)4歳の時に弟が生まれて、私だけ中国の祖父母の家に送られました。祖父が退役軍人で、元軍人が住める団地に住んでいました。ユニークな住人がたくさんいる環境でした」
弟の誕生をきっかけとして、しばらく中国暮らしになった孫さん。西安や青島、北京などを転々としながら暮らしていたとのこと。何度か日本と中国を行き来しつつ、本格的に日本に帰ってきたのは中学校の途中でした。
アニメでずっとあこがれていた、日本の学園生活。しかし、それも想像していたようなものではなかったようで……。
日本での生活
「親から、規律ある学校に行けと言われました。ちゃんとした礼儀を持った人間にしたかったんだと思います。すぐに反省文を書かされる学校でした。学校の校門では学校に向かって礼をしないと怒られましたし、敬語の使い方でいろいろと言われました。恋愛は当然禁止で、先生がロングホームルームで話した内容に感想を書いて提出させられました。いま考えると、良い経験だったと思いますが、当時はなかなか大変でした」
バスケ部で部長まで勤め上げた孫さん。勉強もそれなりにできて、部活もできて、楽しく過ごしていたようです。孫さんは、自身の母校を「昔の人がやっていたからやっていることがずっと続いている学校だった」と振り返ります。
いまは校長が変わって、かなり変革がもたらされたといいますが、当時はいろいろと苦労もあったようです。
高校三年生になって受験になったとき、母校の先生は孫さんに東大を勧めます。直前に受けた共通テスト模試で、英語と国語が両方満点だったからです。ですが、彼は敢えて早稲田大学と海外大学を受験します。東大は彼の目指す道の途上にありませんでした。
これからの目標
これから、孫さんはどのような目標を持っているのでしょうか。
「これからは、教育で日本を強くしていきたい。来年には、きっと日本のGDPは4位になってしまうでしょう。労働人口が減っていく日本が経済水準を維持するなら、海外から日本へ呼び込むような仕組みがいります。それを教育が賄えるのではないかと、考えています。
人口は少ないけれど、経済水準が高くて済みやすい国を目指したい。そのためには、日本の子どもたちを教育で優秀にして、海外の富裕層が『自分の子どもにも日本の教育を受けさせたい』と思わせなくてはいけません」
孫さんの今後の活躍に期待です。
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。