【試し読み】算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル

※本稿は、永田耕作(著)『算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル』(彩図社)の一部を再編集したものです。

4×4 ふつうのナンプレのルール

コーサクはかせ さっそくだけど、あいているますにどんなすうじが入るかわかるかな?

くまっち えーっ、そんなのわかんないよ。すきなすうじを入れてもいい?

コーサクはかせ ノンノン。このもんだいはナンバープレース(ナンプレ)とよばれるあそびで、ちゃんとしたルールがあるんだ。3つのルールをせつめいするね。

ルール1 よこにつながる4つのマスには、1〜4までのちがうすうじが入るよ

ルール2 たてにつながる4つのマスにも、1〜4までのちがうすうじが入るよ

ルール3 ふといせんでわけられた4つのマスの中にも、1〜4までのちがうすうじが入るよ

れんしゅう1 「?」に入るすうじはなにかな?

くまっち 1,2,3,4のどれかが入るんだよね。えーっと、1はあって、2もあって…。
あっ!3がないよ!だから、「?」に入るすうじは3!

コーサクはかせ だいせいかい!たりないすうじをみつけることができたね!

ナンプレで身につく算数の力とは?

数字を見る力が身につく

「6 8 5 1 3 2 7 9」
1 から 9 の中で、1 つだけ上記の数列に存在しない数字があります。それは何でしょう?このようにクイズを出されて、皆さんはパッと答えられますか? 1 章の「ふつうのナンプレ」ではこのような数字に対する「観察力」、そして物事への「注意力」が身につきます。

数字の順番がわかるようになる

「4の前の数字」「1の次の数字」は何かと聞かれたら、皆さんはおそらく即答できることでしょう。

しかし、数字を覚えたての子どもは、この順番の概念が身についていません。2 章の「ジョイントナンプレ」では、楽しく遊んでいるうちに数字の順番を覚 えることができます。

数字の大小がわかるようになる

「3と5はどちらが大きい?」「6と4はどちらが小さい?」 

このような問いに答えられるようになるのが、3 章の「不等号ナンプレ」です。数字の大小が目で見てわかるようになることで、これから先、算数の授業で学習する不等式の勉強にもつながります。

たし算・ひき算ができるようになる

ナンプレの中には、4 章の「たし算クロス」という1ケタの数字を使った計算が登場するものもあります。パズルを解いていく中で、自然と計算力を身につけることができるのです。たし算・ひき算が速くなることは、これから出会うすべての算数・数学の勉強に役立ちます


算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル

著者:永田 耕作
出版:彩図社(2024/12/27)

皆さんは、「ナンプレ」に対してどんなイメージを持っていますか? 「頭の体操になるパズル」と認識している人が多いのではないでしょうか。

もちろん、ナンプレは脳を活性化させます。
しかしそれだけではなく、ナンプレは算数・数学の勉強の大きな土台を作ってくれます。
僕は幼少期からナンプレが大好きで、毎日のように遊んでいました。
「勉強している」という意識は全くないまま、楽しみながら数の種類や大小、たし算・ひき算を身につけることができたのです。

そんなナンプレを、お子さんが自力で解き進められるようなドリルを作成しました。
算数が得意なお子さんも、苦手なお子さんも楽しめるよう、解説文を充実させています。
未就学の、まだ文章をスラスラ読めないお子さんにも、ルールがわかれば楽しく解いてもらえます。

本書の目的はお子さんの数字の力を伸ばすことですが、ナンプレには大人も虜にしてしまう魅力があります。
ぜひお子さんと一緒にナンプレで遊んでみてください!


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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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