※本稿は、八島 京平・大学生のための教科書編集委員会(監修:中山芳一・西岡壱誠)『大学生のための教科書』(東京書籍)の一部を再編集したものです。
将来のための大学生活
大学生にまさになろうとしている、高校生の皆さんにお聞きします。
皆さんは大学入学から卒業するまでに、どのような能力を身につけていたいですか?
あるいは、卒業までにどんな自分になっていたいですか?
「そんなことはまだ考えられない」という人も多いかもしれません。あるいは「社会人になる前の最後のモラトリアムだから、たくさん遊びたい」という人もいるでしょう。
今の段階でそんなことは考えられない、というのは至極当たり前ですし、大学に入ってからこそ体験できる遊びをやる、というのも一つの選択として非常によいものでしょう。
しかし大学生のうちに「これ」を意識するだけでその後の人生ががらっと変わるのではないか、社会に出る上で非常に大きなアドバンテージとなるのではないか、そんな「これ」を皆さんに伝えたい教員と現役大学生たちが協力し、作り上げたのがこの『大学生のための教科書』です。
これからの「自分」のために
高校生の皆さんにはまだ想像しづらいかもしれませんが、例えば大学生活後半になって就職活動をするときに、志望する会社に対して自分の「よさ」をアピールしなければなりません。
そしてその「よさ」が会社が求める「よさ」であれば採用に至るわけですが、逆にいえばその段階になって学生側が「よさ」を身につけていなければ、就職活動は茨の道となることでしょう。
そしてきちんとデータにも表されていますが、多くの企業が求める学生側の能力は「コミュニケーション能力」と「主体性」です。この二つを大学生活のうちに身につけるだけで、これからのキャリア形成において大きなアドバンテージを確保することができます。
本書ではこのような「学校では習わないけれども将来のためにとても重要なこと」を、数多くの大学生による生の声とともにお伝えします。
大学生活、そしてこれからの人生を充実させたい高校生の皆さん、ぜひこの本を読んでみてください。きっとこの本が、あなたのこれからの大学生活の指針になってくれるはずです。
大学生のための教科書
著者:八島 京平・大学生のための教科書編集委員会(監修:中山芳一・西岡壱誠)
出版:東京書籍(2021/3/27)