カルぺ・ディエム講師の青戸一之が、2023年10月26日に東大合格を目指す黒沢尻北高等学校の高校2年生を対象に、『想像力の鍛え方』をテーマとした講義を行いました。
「リアルドラゴン桜プロジェクト」とは?
ドラゴン桜の作者、三田紀房先生の母校「岩手県立黒沢尻北高等学校」では、
東大合格者を出すために学校内で取り組んでいる「東大励志プロジェクト」の一環として「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施しています。
カルペ・ディエムに所属する東大生、その中でも地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた「リアルドラゴン桜」な人たちが中心となって、生徒たちの指導に携わります。
「ドラゴン桜」で描かれた桜木先生と生徒たちのように、講師自身の経験や学習メソッドもエピソードを交えて伝授され、将来の夢や志に挑戦できる生徒の育成を目指しています。
本記事ではメディア部の中本が詳しい内容をレポートします!
想像と妄想の違いとは?
講義の最初に、「想像と妄想の違いとは何か?」という質問を生徒たちに投げかけました。みなさんは違いが分かりますか?
勉強における「想像」とは、客観的な根拠から推測することです。例えば、問題文にこう書かれているから筆者の主張はこうだ、というように、正しく情報を読み取って論理的に考えることですね。一方、「妄想」は自分の都合のいいように情報を解釈して考えることです。問題文に書いていないことを根拠に解答したり、情報の内容をねじ曲げてとらえるという意味ですね。当然、妄想では正しい答えにたどり着くことはできません。
妄想では志望校にフラれてしまう!
ここで「受験において想像と妄想をはき違えると大変なことになる」ということを分かりやすく説明するために、恋愛での例え話に入ります。
“もし自分の好きな子がいたとして、「あの子も自分のことをきっと好きでいてくれるに違いない!」と勝手な妄想をしていたら、まず間違いなくフラれますよね。その好きな子を自分の志望校に置き換えて考えてみてください。入試問題を勝手に解釈して読み違えていては、志望校にフラれてしまうんです。みなさんは妄想ではなく想像力を働かせて、志望校と相思相愛になりましょう!”
多少の苦笑いが混じりながらも、みんな納得してくれたようです。
土台となる知識がないと想像できない
その後は実際の入試問題等を使って、様々な想像力トレーニングを行いました。
国語では前後の文脈を、英語ではスペルや品詞から難しい単語の意味を、それぞれ推測する練習です。生徒の皆さんは想像力を一生懸命働かせながら、時にこちらの想定した解答を上回る答えを出してくれました。また、数学の問題では、与えられた条件や前の設問の答えを利用しながら解いていく練習を行いました。苦戦していた生徒もいましたが、こちらが考えるヒントや必要な知識を与えていくと、答えの道筋が見えるようになっていきました。
このように、論理的な思考には土台となる知識が不可欠です。最近は「思考力」という言葉がもてはやされますが、何も知らない状態で想像することはできないのです。生徒の皆さんも種々の想像力トレーニングを終えて、それがよく分かったようでした。単語や漢字、公式の暗記といった基礎的で地味な勉強も、論理的な思考のための材料になると思えば、取り組む姿勢が変わるでしょう。今日からまた沢山の知識を身につけて想像力を磨き、自分の志望校と結ばれるようになりましょうという話で講義は締めくくられました。今回の内容を糧に、黒北のみなさんがさらに力を伸ばしていってくれることを期待しています!
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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