カルぺ・ディエム講師の永田講師(教育学部4年)と橋本講師(教育学部3年)が、2023年7月6日に武蔵野高校の2年生を対象に「アカデミックマインド育成講座」という講演会を開催しました。
アカデミックマインド育成講座とは?
AIなどさまざまな技術が発達する中、これからの世代に求められるのが「思考力」です。共通テストや大学入試でも「自分で考える力」が試されるようになっています。
本講座では、現役東大生と一緒に「身の回りにあふれる疑問」と「五教科の勉強」を結びつけた課題に取り組み、自ら問いを立て、仮説を作り、検証する一連の思考法「アカデミックマインド」の獲得を目指します。
勉強がより楽しく、身近な存在になるだけではなく、獲得した思考法を大学受験の問題に応用していく講座です。
本記事では、イベントの様子を実際に参加した講師の永田が紹介します!
共通テスト数学は簡単!?
「共通テスト数学は簡単だ!」
講義が始まるとすぐに、力強い口調でこのように言う永田講師。これには生徒の多くも驚きの表情を見せていました。 それもそのはず。「共通テスト」とは多くの大学の受験に用いられている学力試験のことであり、高校3年生までの学習内容から幅広く出題されるため、多くの受験生を悩ませる試験となっています。さらに、2020年度まで行われていた「センター試験」をよりレベルアップさせたものであり、平均点もセンター試験より少し下がっています。それなのに、「簡単だ」と豪語する永田講師。それにはどのような理由があるのでしょうか?
問題文から答えを推測しよう
共通テスト数学の特徴として、「問題文が長い」という点が挙げられます。ページ一面に問題文が続くようなものも見られ、数学の問題というよりは現代文の問題なのではないかと話題になったほどです。これが多くの受験生を苦しめているのですが、この問題文の長さを逆手に取れば良い、と永田講師は伝えます。
共通テスト数学の問題は、いきなり最後の問題を解こうとすると東大入試を超えるような難易度になることもしばしばあります。だからこそ、長い問題文と、段階を踏んで出題される問題によって解きやすくなるように工夫されているのです。ならば、その親切心に乗っかるほかないですよね。
「すべての問題文には必ず意味がある」
このモットーを忘れずに、常に「なんでこの条件は書かれているんだろう?」「なんでこのような問われ方をしているんだろう?」と「なぜ」を問い続ける。ここでもアカデミックマインドが生きてくる、ということなのですね。
アンケートを作ってみよう
「アンケートを作ってみよう」
数学の講義が終わったあとは、「問いに仮説を立てる」実践の時間!4〜6人のグループになって、何かの問いを検証するためのアンケート作成を行いました。
人気だった問いは、「なぜ虫歯ができやすい人とできにくい人がいるのか」。単に歯磨きをしているかだけではなく、歯医者に行く頻度やお菓子を食べるかどうか、普段飲み物は何を飲んでいるかなど、色んな要因が「虫歯」に関わってくることを、話し合いを通して知ることができていました。
自分で問いを立てる習慣をつけよう
「自分自身で仮説を立てる!」
ワークも終わり、最後に橋本講師がこのように述べます。
「日常の問いでも勉強でも、自分自身で問いと、それに対する仮説を立ててそれを検証する、という流れはとても役に立ちます!日頃から問いを立てる癖をつけていきましょう!」 まだまだアカデミックマインドの講義は続きます。今回立てた仮説を、次回以降の講義でまた検証していきましょう。