行きたい学部が決まらない必見!〜東大生に聞いた!文系理系別・学部の特徴と選び方~

行きたい学部が決まらない必見!〜東大生に聞いた!文系理系別・学部の特徴と選び方~

皆さんは、受験に対してどのような悩みを持っていますか。

大学の選び方、成績の伸び悩み、何から勉強すれば良いか分からない…など、皆さんそれぞれが、いろんな悩みを抱えているはずです。

そんな中から今回は、東大カルぺ・ディエム 監修 西岡壱誠の『東大生が教える 13歳からの学部選び』の内容も織り交ぜながら、学部選びのノウハウ、文系・理系別の学部紹介、実際にどんな授業があるかについて、現在絶賛就活生の秋元保菜実(あきもと・ほなみ)が説明していきます!

目次

学部選びにおける3つのポイント!

それではここから、学部選びに悩める方に向けて「これだけは考えてほしい!」という3つのポイントをご紹介します。

就職活動でも問われる「やりたいこと」

社会人生活に向けて、在学中に就職活動をする人も少なくないでしょう。

その際、どの企業でも問われるのが、「学生時代に力を入れたこと」です。

サークルやインターンシップ、学生団体などで自分が頑張ったエピソードを伝えることが求められますが、在学中に何を勉強したか、どんなゼミ(研究室)に所属して自分が何をしたかについても話す場合があります。そのため、自分が就職活動で積極的に話したい!と思える学部や分野を選ぶことも良いでしょう。

入試科目

大学受験の入試科目や配点は、大学、学部によって大きく違います。

国公立大学では、文系学部・理系学部関係なく7科目の試験が必要な場合が多いですが、私立大学の一般選抜では、文系科目は英語・国語・社会(地歴公民)もしくは数学、理系学部は英語・数学・理科の3教科のみ入試が行われる場合がほとんどです。

自分の得意教科を軸にして、正確に合格を手に入れる、戦略的に学部を選ぶことも良いでしょう。

大学生活の充実度が決まるといっても過言ではない

大学に入学してから、興味のない勉強を4年間もしくはそれ以上続けることはとても苦痛です。

例えば、大学で心理学について勉強したいと思っていたら、実際は心理学の研究を行うための統計学、データ分析用のプログラミングについて多く学ぶことになって、思っていたのと違ったということもあります。

その想像と現実のギャップに苦しくなって、大学に行かなくなってしまったら本末転倒です。

以下の学部別の紹介から、実際にどんなことを授業で学べるのかを見ていきましょう!

文系の特徴

文系学部は、基本的に人や文化を対象とした学問を学ぶことができます。

大学や学部によって違いはありますが、授業数、テスト対策やレポートに費やす時間は、基本的に理系学部と比べて少ないかもしれません。一方で、職業選択に結びつくような専門的な知識やスキルを身に付けることができる授業が少ないです。就職活動で「大学生活で頑張ったこと」を聞かれても答えられるようにするために、空き時間を利用して他の就活生とは違う自分の強みやアピールポイントをつけるようにしましょう!

文系

経済学部

ヒト・モノ・カネ・情報の動きを捉え、経済が回る仕組みを学ぶ学部です。

人の購買行動や心理から国の財政まで多岐に渡るテーマについて考えたり、組織内の働きやすい環境とはどういったものかなど経営学的な問題についても考えたりします。

社会で起きていることについて知りたい!社会の課題を経済で解決していきたい!という人におすすめの学問です。

教養学部

専門分野を一つに絞らず、複数の学問を横断的に学んでいく学問です。

例えば、コンピューターに関する工学の知識と、人間に関する心理学の知識を合わせて、コンピューターと人間の関係について考える授業があったり、「地域文化」など政治学的、歴史学的、経済学的視点から多角的に捉える必要のあるテーマに対して議論したりします。

尽きないテーマに対して視野を広げて考えたい人、社会に役立っていることを実感したい人におすすめの学問です。

法学部

現代社会で適応されている様々な法律について、その解釈や運用の仕方について学ぶ学問です。

法学の基礎的な知識から応用的な学問まで学ぶことができ、法律の作り方を学ぶ立法学、法律のルーツを探り、改善の道を探す法哲学、その他、髪型や服装に関する校則など、実社会の問題についても勉強することができます。

法律に興味がある人はもちろん、より良い問題解決について考えたい人におすすめの学問です。

教育学部

名前の通り、「教育」についてさまざまな側面からアプローチする学部です。

教育免許の取得を志して勉強する学生向けの授業はもちろん、教育工学という分野でよりテクノロジーを駆使した教育の提供について考えたり、教育心理学で実験や調査、観察、面接を行い、そのデータを統計的に処理したりするような授業もあります。

理論から考えていくのではなく、自分の経験や事例から考えていきたいという人におすすめの学問です。

文学部

人間の生み出した文化や人間そのもののあり方を研究する中で、人間への理解を深める学部です。

例えば、「人間の営みとは何か?」という問いに対しては、文学や美術史学、言語学などそれぞれの分野の観点から、これまでの人間がどんなことを考えて、どんな社会を生きてきたのかを分析します。また、「人間とは何か?」という問いに対しては、心理学や宗教学、哲学などの学問を通して人間について研究していきます。

自分の中でどんなことが起きているのか、自分に一番身近なことを学びたい人におすすめの学問です。

その他の学部

文系学部にはその他にもたくさんの学部があります。

例えば、心理学部、国際学部、政策系学部など…。

文系学部の中から学部を選ぶ際のポイントは、大学生活を通して意欲を持って学びたいと思うことを提供している学部であるか、その上で、将来、自分がどんなことをしていたいか、どのような仕事をしたら自分が充実した人生を送れるかについて考えてみると良いかもしれません!選ぶのはあなた自身です!!

理系の特徴

理系学部は、自然科学に関わる学問を学ぶことができます。

専門的な知識やスキルを学習して身に付けることができますが、高校の得意分野だけで決断するのではなく、大学生活を通してその分野を学びたいかどうかを見極める必要がありそうです。私立大学では、理系学部の学費が高い場合も多いため、費用面について調べてみても良いかもしれません。

理系

医学部

病気を予防して健康を維持することや、病気の治療を通して健康を取り戻すことなど、命を守る方法について学ぶ学部です。

基礎医学で病気とその治療に関する基礎を学んだり、解剖学で筋肉や臓器などの位置や形、血管や神経の通り方など、健康な体の構造について学んだりします。他にも、疫学や生物統計学によって喫煙による肺がんリスク上昇の研究をするなど、病気の要因とその予防に関することも勉強します。

医師になりたい人はもちろん、予防医学を含めた医療に少しでも興味のある人、病院に来る患者の相手をしたいと思っている人におすすめの学問です。

薬学部

医薬品などの薬品に関することを総合的に学ぶ学部です。

薬剤師国家試験の受験資格が与えられる六年制の薬学科と、与えられない四年制の薬学科があります。薬物治療学では、薬の構造と効果について知見を集めたり、その知見をもとに別の薬を開発していったりします。その他、薬の効果を数値的に解析する医療統計学、タンパク質などモノの構造について深く研究する構造生物学もありますよ。

どの薬がどの病気に効くのかだけではなく、なぜその薬で効果が出るのかまで勉強できるため、実験が好きという人にはおすすめの学問です。

農学部

微生物から植物や動物に至るまで、人間が利用する生物全般を研究対象とする学部です。

私たち人間の体の中でどのような反応が起きているのかを明らかにする動物生命システムや、海洋生物学、動物の医学を学ぶ獣医学、森や公園などの草木が生い茂っている緑地について研究する緑地学など、本当にたくさんの分野の勉強をすることができます。

身近なものを研究テーマにしたい人、自分の「好き」に対する理解を深めたい人におすすめの学問です。

工学部

さまざまな技術、材料を駆使した「ものづくり」について学ぶ学部です。

ロボットや家、道路など、私たちの生活に密接にかかわってくるものを研究対象としたり、それらをつくるために必要な材料の開発、研究を行ったりします。

机の上での計算だけではなく、実際に手を動かしながら研究を進めたい人、「生活を豊かにしたい」と考え、人のために働きたい人におすすめの学問です。

理学部

理科や数学についてより深く学び、世の中の様々な自然現象を理論的に解き明かす学部です。

主に数学・物理学・化学・生物学・地学の五つに専攻が分かれており、高校で学ぶような数学は代数学・幾何学・解析学に、物理学は素粒子・原子核・物性・宇宙に、化学はより「ものづくり」の側面が強まり、生物学は生活の質を向上させることを目的とした農学部とは異なり、生物の行動や系統の謎を解き明かす、地学は地球や宇宙の歴史や仕組みについて解き明かすようになります。

このように理学部では、より高度な専門分野を対象にして、現代まで残されている謎を解き明かしていくため、まだ解明されていない原理原則を解き明かすことに魅力を感じる人におすすめの学問です。

その他の学部

理系学部にはその他にもたくさんの学部があります。

例えば、歯学部、情報系学部、看護学部など…。

文系学部と比べてより高い専門性が求められる理系学部の中から学部を選ぶ際のポイントは、自分が今興味ある分野に最も近いことを研究している教授のいる学部・大学を選ぶことです!

まとめ

学部選びで迷った筆者が、声を大にして皆さんに伝えたいことは、学部選びで人生が決まることはない!大学でやりたいことを見つけるもよし!やりたいことから道を逸れてもよし!ただし、学部選びをする時点でぼんやりと感じている自分の興味・関心は大切にするべきだと思います。

私は小学生の頃から、人の心に興味を持ち始めました。そして現在、文学部で心理学を学んでいます。今皆さんはどんなことに興味がありますか?またおかしいな?と感じていますか?

自分の感じたこととしっかり向き合って、後悔のない学部選びをしてください。皆さん一人一人が、心の底から楽しい!と思える大学生活を送れることを願っています。

参考文献

東大カルぺ・ディエム 監修 西岡壱誠 『東大生が教える 13歳からの学部選び』(星海社)

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この記事を書いた人

早稲田大学文学部で臨床心理学を専攻している。チームビルディングやマネジメントに関心がある。公園で見知らぬ子どもと犬を愛でることが日課。趣味は散歩とカフェ巡り。

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