※本稿は、西岡壱誠(監修)『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
「行きたい大学」と「行ける大学」
「みなさんは”行きたい大学”に行きたいですか?”行ける大学”に行きたいですか?」
我々は全国100校以上の学校で、年間1000回以上の講演会・ワークショップを実施している東大生団体です。そんな我々が、いろんな高校生に対して、聞く質問が、「行きたい大学に行きたいか、行ける大学に行きたいか」です。この2つの違いは、次のとおりです。
行きたい大学
今の自分の実力から考えると合格できるかどうかは分からないが、今から「少し」または「結構」頑張ったら行けるような大学。または、自分の実力や行ける可能性を度外視して、自分が心の底から「この大学で勉強できたら楽しいだろうな」と思うような大学。
行ける大学
今の自分の実力から考えると合格できる可能性が高く、今からあまり努力しなくても行ける可能性が80%以上だろうと思う大学(この場合、自分が行きたいと思っているかどうかは考えていない)。
みなさんは、大学受験をして、どちらの進路に進みたいですか?
僕たちは、「行きたい大学に行きたい」と思う人たちのために、この本を作らせていただきました。今の実力であれば行けるような大学に行くということであれば、この本はみなさんに必要ないと思います。でも、そんな「行ける大学」を目指す人生で、本当にいいんでしょうか?
人生は、自分で切り開かなければ開拓することはできません。もちろん、自分で切り開かないで、先生や親・周りの人や環境に流されて生きていくことも可能です。でも、もしその先で待っていた景色が自分の考えていたものとは違ったとしても、みなさんはその環境に対して文句を言うことはできません。大学に入ってから、または就職してから、「なんか自分の思い描いていた場所と違うな」「自分には合ってないんじゃないか」とは思いたくないですよね。
この本について
人生も大学受験も、自分で選択しなければなりません。そして、みんなが選択した結果として多くの人から選ばれたような大学は、当然ながら、人気になってしまいます。人気ということは、倍率が高く、他の「その大学に行きたい受験生」たちよりも頑張らなければ合格できなくなってしまいます。だからこそ、行きたい大学に行くためには、努力をしなければなりません。それがどれくらいの努力なのかは人によりますが、多かれ少なかれ、行きたい場所に行くためにはそれなりの大変さが伴う訳です。
この本では、あえてその大変さを選んで、「自分の今いる場所から少しでもいいところに行きたい」「行けるか行けないか分からないけれど、でも頑張ってみたい」と考えているような、勇気のあるチャレンジャーたちに向けて作った本です。この本を読んで、自分の今いる立ち位置から一歩進んで、「行きたい大学」を目指してもらいたい。我々は、その「行きたい大学」を目指すためのメソッドをすべて、この本に詰め込んだつもりです。我々の持っているノウハウをすべて、注ぎ込んでいると自負しています。
また、この本では、英語や数学、国語といった科目をどのように勉強すればいいかという話だけでなく、努力の仕方、つまりはノートの取り方やスケジュールの作り方などもまとめています。そういった努力は、受験だけでなく、大人になって、社会人になってからも絶対に役に立つはず。
「行ける大学ではなく、行きたい大学を目指す」というのは、自分の人生の大きな糧になるのです。この本を通して、そして大学受験を通して、みなさんにぜひ、自分の人生の大きな糧を得てもらえればと思います。
「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?
著者:西岡 壱誠
出版:(2023/4/19)
【目次】
●序章 受験に向けて学年別スケジュール/第二志望との兼ね合い/分野別! 読むべきページガイド
●第1章 東大式 教科別 勉強テクニック英語/国語/数学/理科/社会
●第2章 東大式 シチュエーション別 勉強テクニック暗記術/定期考査/予習と復習/ノート術/出題形式別対策 ほか
●第3章 東大式 受験マインドを作るテクニックHOW思考/WHY思考/NEXT思考/READY思考/日常思考 ほか
★巻末付録として「東大生がオススメする参考書」一覧付き!
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。
生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。
私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。
ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。