在日アメリカ大使館と共同開催
一般社団法人HLABは在日アメリカ大使館と共に、中学3年生から高校生を対象とする自宅でリベラルアーツを体験できるプログラム「Liberal Arts HUT Fes」を実施します。本プログラムでは、アメリカの名門大学の現役学生によるセミナーに加え、留学のInfo Session(座談会)、そして海外大学に進学した先輩と直接相談できるRoundtable Sessionが行われ、これまでの4年間で1,400名以上の中高生が参加しています。
本プログラムでは、リベラルアーツの本場であるアメリカの大学で学んでいる外国人学生が講師として、彼らが学んでいる内容をセミナー形式(90分1コマ完結型)で高校生に提供します。これにより、リベラルアーツ教育に触れ、米国での学生生活を身近に感じてもらうことで、日本の高校生が抱く留学に対する高い敷居の解消と留学を後押しすることを目的としています。また、HLABが設立当初より大切にしている、個々人がお互いに学び合うという 「ピア・メンターシップ」の概念のもと、講師と参加者が互いに議論していく中で、「多様な他者との出会いの中で個々が自身と向き合い、自由な生き方を追求するための教育環境」、すなわちリベラルアーツの考え方を習得します。
コロナ禍以降これまでオンライン中心で行ってきましたが、この夏は、対面企画もSHIMOKITA COLLEGE(東京・下北沢)にて一部実施いたします。7月6日に対面とオンラインで、7月7日はオンラインのみで実施されます。セミナーは原則英語で、バイリンガルの学生がサポート参加します。Info Session、Roundtable Sessionは日本語のみを予定しています。
参加費は無料で、Peatixを通してチケットをご予約ください。参加資格は2024年6月時点で日本の高等学校、高等専門学校、またはインターナショナルスクールに在籍していること、もしくは、日本の中学校の3年生、同等の海外の学校に通っていることです。募集期間に締切はありませんが、ご希望されるSessionの30分前までにPeatixを通しての予約が必要です。
一般社団法人HLAB「2024年7月、中高生が『米国留学』と『リベラルアーツ』を体験できる、ハーバード生らによる無料英語対面&オンラインプログラムを開催!」PR TIMES プレスリリース、2024年6月13日(最終閲覧日:2024年6月14日)
東大生の考察:リベラルアーツの意義
古代ギリシアで生まれたリベラル・アーツの概念は、古代ローマに受け継がれ、文法・修辞・弁証・算術・幾何・天文・音楽の「自由7科」が自由人として生きるための学問として整理されました。近代以降は主に中等教育で扱われるようになり、20世紀の中頃からは一般教育とされています。
現代のリベラル・アーツは「一般教養科目」や「人文科学」を指し、米国カレッジ・大学協会(AAC&U)は「個人の能力を開花させ、困難や多様性、変化へ対応する力を身につけさせ、科学や文化、社会などの幅広い知識とともに、より深い専門知識を習得させるための学習方法」と定義しています。少人数により知識の汎用性や道徳心・市民性、批判的思考の習得を重視する学問です。
リベラル・アーツは、世の中の固定概念による不自由さを取り払い、自由な思考を行うことができるようにする知識といえます。多様な価値観が生まれ複雑化している現代において、明確な答えがない問いに向き合うリベラル・アーツの重要性は今後も高まっていくことでしょう。