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早期化する民間採用に対応
一般社団法人共同通信社の調査により、都道府県・政令指定都市など68教育委員会のうち約6割に当たる40教委が、2024年度に実施する公立学校の教員採用試験日程を2023年度より前倒したことがわかりました。教職員不足が深刻化する中で、民間採用の早期化に対応して人材を確保する狙いです。
従来は7月頃に行われていた教員採用試験について、文科省は、2023年度より実施日の目安として「標準日」を設けています。民間企業の採用活動が6月には開始されることを踏まえ、2023年度の「標準日」は6月16日とされていましたが、2024年度はさらに前倒して5月11日に設定される方針です。
一方で、教員採用試験の時期が早まると教育実習期間と重なるおそれがあり、また試験に対する準備期間が短くなるなどの受験者の負担に配慮して、前倒しを見送った教委も一定数ありました。
共同通信社「教員採用試験、6割が前倒し 24年度、全国68教委調査」共同通信、2024年5月4日(最終閲覧日:2024年5月7日)