【試し読み】ぼくたちはChatGPTをどう使うか: 14歳から考えるAI時代の学び

※本稿は、東大カルぺ・ディエム(著)『ぼくたちはChatGPTをどう使うか: 14歳から考えるAI時代の学び』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

これからを生きるみんなに考えて欲しいこと

みなさんは、「時代の流れは早いな」と思ったことはあるでしょうか?

そしてそう感じた経験があるとしたら、みなさんはどんなきっかけ、タイミングでそう思いましたか?

私たちは、やっぱり「ChatGPT-4」の登場です。「とんでもないものが出てきてしまったな」という印象でした。これがあれば、学校の先生の役割も大きく変わるかもしれないし、学校現場での宿題の出し方や課題の作り方は大きく変わってくるのではないか、と感じさせられました。生徒の質問対応を先生の代わりにChatGPTが一部でも担えば先生の働き方改革も進むかもしれないし、地方と都会で教育格差が少なくなるかもしれない。いい意味で、教育の世界に新しい風が吹くきっかけになるのではないか、と。

時代の流れは、年々早くなっています。そしてその流れに乗ることができる人は、その恩恵をたくさん得られることでしょう。

でも一方で、流れに飲み込まれて流されてしまう人も現れてしまうかもしれないのです。使いこなせる側と、そうでない側、流れに乗る側と流される側。

このような中で本書は、そんな時代の流れに乗って新しい技術とどう向かえばいいのかについてまとめた本です。実際に東大に合格している人たちがどのようにChatGPTを活用していたのかを取材し、自分たちでもChatGPTを使ってみて、その結果として見えてきた「いい使い方」と「ダメな使い方」を皆さんに紹介させていただきます。

そしてこの本でお話しするのは、「ChatGPTという新技術をどう使うか」だけではありません。ChatGPTの使い方を通して、「新しい技術が次々に生まれ、世の中の変化が早い時代に、どのようおに向き合うのか」という問いに関しても、答えを皆さに共有させていただこうと思います。

AIがあるから、ぼくらは勉強しなくてよくない?

アイ ChatGPTがすごすぎて、なんだか自信がなくなっちゃって……私たちはもう勉強したって仕方ないんだ。

ショウタ 勉強するのは、AIだけでいいんじゃない? 俺らが勉強してもさあ……。

西岡先生 また極端な方向に行ったなあ……いいかい、ChatGPTは大量の情報を早く提供してくれる。その点では、人間の能力を凌駕しているよ。でも、答えが間違っている時もあるし、限界があるって話はしたよね。

アイ うん。間違った情報をネットから拾ってきちゃうんだっけ?

西岡先生 そう。ChatGPTが参照したウェブサイトに間違いがあると、回答も間違っちゃうんだったよね。で、それを知らずに宿題で丸写ししちゃうと、先生に怒られちゃうわけ。

アイ ネットで時々話題になるやつですよね。

西岡先生 さらには、仮に内容が合っていても、それが求めている回答かどうかは別問題っていう話もあったよね?あのときのChatGPTの回答は間違ってなかったんだ。でも、宿題の解答としては不適切だった。

アイ 宿題の意図を無視した内容だったんだよね。

西岡先生 そう。ChatGPTの回答が適切かどうかは、やはり人間が判断しなきゃいけない。何かを判断するには、知識もいるし経験もいる。だから勉強するのは必要なことじゃないかな。


ぼくたちはChatGPTをどう使うか: 14歳から考えるAI時代の学び

著者:東大カルぺ・ディエム
出版:三笠書房(2025/2/6)

ベストセラー『東大読書』の著者・西岡壱誠氏による「勉強×ChatGPT」の授業! ビジネスでは広く使われているChatGPT。 ところが、学校の授業では活用が進んでいません。 そこで本書では、 ◎ChatGPTを使った「ウソ当てゲーム」って? ◎ChatGPTを宿題で使うのはアリ? ◎数学ではChatGPTに「ヒント」をもらう ◎読書感想文でChatGPTをどう使う? ◎「答えのない問題」の答えは自分で見つける など、ChatGPTで学力を伸ばす使い方を伝授! さらには、 ◎数学を勉強する意味って? ◎東大生が教える「英単語帳ババ抜き&神経衰弱」 ◎英語の長文を速く読むためには「動詞」に注目! ◎国語で大事なのは「要約力」 といった「勉強のコツ」も紹介! 「考える力」と「自分で学ぶ力」が身につく! 大人にも知ってほしいChatGPT勉強法!


公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!

カルペ・ディエムでは、学校や保護者のみなさまが抱える懸念やニーズに応える形で、講演・講座・ワークショップを提案し、それらを実施しております。

生徒の皆さんの大学選びや学部選びのワークショップ、モチベーション向上を目的とした講演、独自の探究学習授業、長期休暇中の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しております。

私たちの講師は現役東大生で 偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめ、地域格差や経済格差などの多様な逆境を乗り越えた講師たちが、生徒の皆さんに寄り添って全力でサポートいたします。

ご質問やご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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