「推薦入試の志望動機の書き方」

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「軸」を考える

みなさんこんにちは。下村英理と申します。
私は東京大学に学校推薦型選抜により入学しました。

学校推薦型選抜などの志望動機はどのように書き進めていくべきなのでしょうか。
ポイントは3つの視点で「軸」を考えることです。

時間の軸

最もおすすめのまとめ方は、過去、現在、未来に分けて考えることです。

過去:これまで高校でやってきたこと
未来:将来にやりたいこと
現在:今この大学に入る必要がある

という話を書くのが整った書き方になるでしょう。大学生活のイメージなどを現在のところに入れて考えてみましょう。

ちなみに、学校推薦型選抜は高等学校での成果や努力、取り組みを評価するという側面があるので、それを念頭に、高等学校での話を入れることはマストと思って良いでしょう。

話の軸

筋道の通ったストーリー

にするためには、ある程度の一貫性が必要でしょう。

しかしながら一貫性というのは難しいものです。特に推薦入試などを意識せずにきた人は、やってきたことはいろいろあるのだけれども、どうもうまくつながらないなということになるでしょう。

そのような時には、軸の太さを変えてみましょう。つまり、それらの共通点を見つけてみることです。いろいろなことに挑戦してきた人は「自分の視野を狭めることなく色々なことに取り組むことで新しい視点を取り入れてきた」というようなまとめ方ができるでしょう。そして東京大学の場合なら、その話を「前期教養課程のリベラルアーツ」というような方向に持っていくこともできるでしょう。

またある一つのことしかアピールすることがないなという人の場合、「自分は一つのことを丁寧に取り組んでいくことが好きで、そうした結果としてこのようなことが得られた」みたいな方向に持っていくことができます。ここからは「これからもクオリティを大切にしながらより深いことまで研究していきたい」とすることもできますし、逆に「これからはより広い視野を持つためにこんなことがしたい」みたいな話に繋げることもできます。ものは言いようです

文章の軸

ここからは独自性にも関わってくる話です。「です、ます、か、だ、である」といった一貫性は当然のこととして、それ以外にも一貫性を出すテクニックはいろいろあるでしょう。

私が使った方法として「縁語」というものがあります。私の文章の書き出しは「地域を調理する」というものからスタートして、「文化という食材」「スパイス」「地域文化に調味料を入れすぎたらよくない」といったような料理に関する記述をちりばめておきました。面接で趣味を聞かれたら「料理です」と答えるつもりでした(聞かれませんでした)。

ちょっとした工夫があれば試験官の印象に残る文章を作ることができるのかもしれません(試験官は多量の文章を読み進める、ということを念頭においておきましょう)。

当然ながらやりすぎると印象は悪くなる可能性がありますので注意しましょう。

普段の感想文などでそういった工夫をできるようになっておくのは良いかもしれません。文章の「た」の部分を全て抜いて、最後に「たぬき」と書いてある文章なんかはかっこいいなと思ったりしますし、横書き文章で縦に読むと別の文章が出てくる、というような細工とか面白いなあと思います。自己表現に関係する話かもしれませんね。

日常に目を向けよう

「大きなことを言わなければならない」と思っている人は意外と多いのではないでしょうか。しかしながら、それこそ「言い方」が大切なのです。ゴミ拾いをしたというようなエピソードも軸の設定次第でとても大きな影響力を及ぼすことになるでしょうし、「毎日早く起きた」というような話などがあるならば、継続性みたいな話に繋げたりすることはできるでしょう。自分が当たり前だと思っていることが他の人にとって当たり前ではない場合はたくさんあります。ぜひそういった点を考えてみてください。

他の人がかけない文章を書こう

大切なのは「他の人がかけない内容」のみならず、「他の人が書かないであろう内容」なのではないかと思います。あなたのオンリーワン性をはかる試験だからこそ、オンリーワンを目指しましょう

今回は以上です。ありがとうございました!


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この記事を書いた人

メディア事業部、教育事業部。
学校推薦型選抜で入学し、現在東京大学1年生です。関西出身。
高校の時は放課後に地元を散歩し、地域の人と交流したりしていました(受験の前日もやっていたことは内緒)
今年の夏休みに2ヶ月かけて日本縦断(いわゆる最長片道切符の旅)をするなど、旅を趣味としています。放課後に温泉に行ったりします。
瀧廉太郎のファンです。荒城の月を目覚ましにしています。
日本の文化を次の世代へ伝承するための地方創生に向けて大学で勉強中です。

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