カルぺ・ディエム講師の永田耕作(教育学部4年生)が、2023年8月31日に黒沢尻北高等学校の高校2年生を対象に「リアルドラゴン桜プロジェクト」というワークショップを開催しました。
「リアルドラゴン桜プロジェクト」とは?
ドラゴン桜の作者、三田紀房先生の母校「岩手県立黒沢尻北高等学校」では、
東大合格者を出すために学校内で取り組んでいる「東大励志プロジェクト」の一環として「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施しています。
カルペ・ディエムに所属する東大生、その中でも地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた「リアルドラゴン桜」な人たちが中心となって、生徒たちの指導に携わります。
「ドラゴン桜」で描かれた桜木先生と生徒たちのように、講師自身の経験や学習メソッドもエピソードを交えて伝授され、将来の夢や志に挑戦できる生徒の育成を目指しています。
黒沢尻北高校では、対面とオンラインを合わせて定期的に講義を行っています。また、生徒の自習学習もサポートしたり、質問対応をしたりなど幅広く関わらせていただいてる学校さんです。今回は、4月から行っているオンライン講義の数学の回ということで、数学の勉強法というテーマで講義を行いました。
本記事では、このプロジェクトの様子を実際に講義を担当した永田がレポートします!
数学って大事!
「みんな、数学好き?」
僕のこんな問いかけに思い思いに答える生徒さんたち。どうやら、数学には少し苦手意識を持っている人が多いようでした。
実は、数学は得意な人と苦手な人が分かれるから、とても差がつきやすい教科です。だからこそ、数学は受験において超重要科目であるといえます。
こちらは、2020年度の東大文系入試の合格者の、数学の点数を集計して棒グラフに表したものです。これを見ると、合格者の中でもかなり点数にばらつきがあることが分かります。例えば、このグラフの中で一番人数が多いのは80点中「32点」の部分であるのに対し、60点以上取っている人も、逆に一桁の点数の人もいることがグラフに示されています。
つまり、この数学のテストで60点が取れた人は、他の受験生に対して平均でも30点、多い場合は50-60点もの差をつけることができているのです。これは、他の教科の分布と比べても特に大きな差になります。科目の重要度を考える上で、単純な配点の大きさだけではなく、このような得点率の分布に着目することが重要になるのです。
数学における得点力とは
受験においても非常に重要となる数学の「得点力」。ここで僕は、数学の得点力は3つの力のかけ合わせだ、と話します。一体それはどのような力なのでしょうか?
もちろんこれが全て正解というわけではありません。しかし、数学の「得点力」は「知識力・判断力・遂行力」の3つに分解していることが分かります。
知識力とは
これはその名の通り、「公式や解き方をいかにインプットできているか」を示す言葉です。数学にはそれぞれの単元ごとに非常に多くの公式や解法があり、問題に対してその公式を上手く用いて解いていきます。つまり、この大元となる公式の理解が足りなければ、どの問題を解くこともできないのです。
判断力とは
公式はただ覚えていれば良いわけではありません。例えば、因数分解の公式を完璧に覚えていたとしても、その公式を全く関係のない確率の問題に使ってしまっては
正しい答えを導き出すことはできません。つまり、公式を使うべき場面を適切に判断する能力がこちらの判断力になります。
遂行力とは
公式を理解し、それを適切に使えたとしても、そこで出てきた計算式を計算する能力がなければ答えに辿り着くことはできません。つまり、数学においては「遂行力=計算力」となりますね。
この3つの力を組み合わせることで、数学の能力は爆伸びすること間違いなし!!
数学の勉強は、なかなか一筋縄では行かないことも多いです。しかし、今回説明したように「知識・判断・遂行」という3つのステップに分け、それぞれのステップで必要なことを確実に達成していけば誰でも高得点が狙えると思っています!今後も数学の勉強を頑張ってもらえると嬉しいです。
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生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
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