【東大生に聞いてみた!】苦手科目の勉強をする時のモチべーションの保ち方 東大カルぺ・ディエム公式チャンネル連携記事

「苦手科目、そろそろ勉強しないとまずいな」「でもやりたくないな」

こんな受験生は多いんじゃないでしょうか。もちろん苦手科目を勉強した方が点数の伸び幅がありますし、試験を受ける際の心持ちも楽になるでしょう。

だからといって、簡単に取り組めるわけではないですよね。

今回は苦手科目を勉強するモチベーションの保ち方という難題について東大カルぺ・ディエム公式チャンネルが誇る2人の頭脳が立ち向かいます!

ぜひ参考にしてみてください!

動画サムネイル右:永田耕作:数学、理科が得意、英語が苦手

動画サムネイル左:清野孝弥:英語が得意、国語が苦手

東大カルぺ・ディエム公式チャンネル動画はこちらから。

目次

ご褒美ルールを作ろう!

英語が苦手な永田さんは高校時代、さまざまなご褒美ルールを作ってモチベーションを保っていたそうです。いったいどのようなルールを作って実践していたのでしょうか?

Q:苦手科目の勉強のモチベーションってどうやって保つの?

モチベーションがなくても勉強できる方法を使おう!

永田:俺は「好きな教科でサンドイッチ」していたね。

清野:なるほど。永田さんだったら数学英語数学みたいな感じですか?

永田:そうだね。数学英語科学とかでもいいけれど、理科系はとにかく好きだったからね。僕はもう本当に大の英語苦手だったし、あまりできなかったからね。

清野:でも永田さんにとっての英語のようにできないし、魅力もない科目は勉強したくないじゃないですか。

永田:そうだね。 だから苦手科目勉強のモチベーションの保ち方とはいうけれども、そんなモチベーションなんて最初からないんだよ。

清野:なるほど。モチベーションがないことを前提にして勉強する方法を考えていたということですね。

永田:そうだね。だからこそ英語を何時まで勉強して、その後に数学の勉強をやろうとか、先に数学をこれだけ勉強しておいてその後に英語やろうとか先と後の両方を決めておくサンドイッチ方法でその間の勉強を頑張っていたよ。

清野:それはどういう心理状況ですか? 結局その数学の勉強が終わって今から英語をやらないといけない時は正直やりたくはないですよね? つまらなそうだし、何ならやめたいと思っているわけじゃないですか? なんでそこででも頑張ろうと思えるんですか?

サンドイッチ法のここがすごい!

永田:苦手科目を頑張ってやらないといけないというのはまずあるよね。

普通だとやらないといけない勉強の時間がただあるだけだけれども、サンドイッチ法だとその時間の後に数学のような得意科目の勉強時間とかアイスとかのようなご褒美を決めておくことで苦手科目の時間を乗り越えようっていうものになる。

さらにサンドイッチ法をする時には何ページやったら何時間やったら終わりというゴールを先に決めておくから、そのおかげでやりやすくなるよね。

清野:確かにゴールがないとしんどいですよね。

永田:あとはサンドイッチ法をやっていた理由としては俺がちょっと数学好きすぎたっていうのがある。数学が好きすぎたから数学をやるのがアイスみたいなご褒美なんだよね(笑)

逆に言うと数学は時間を決めずにずっとやってしまうから、英語の勉強が終わらないと 数学の勉強ができない状態にしていた。

そんなに好きな教科がないんだったら代わりにゲームでもいいと思う。

英語の問題を何問やる何ページ進める何時間やるという目標が達成できなかったら今日はゲームできないという形式にすることでゲームのために英語をやるという感じ。

本当はあんまり良くないけどね。 それでも勉強のモチベーションの入口としてはいいんじゃないかなと思います。

自分ルールを守ろう!

清野:なるほど。でも自分が高校生だったら別にサンドイッチ法のようなルールを決めても破っちゃうかなって思うんですよ。ゲームの誘惑に負けてしまう人もたくさんいると思います。

どうしてそんなに自分の中でルールを作ってそれを守れるんですか?

永田:ルールを作ってそれを守るということに 達成感を得られるっていうのは一個あるね。やみくもに勉強するのではなく、今日はこれだけはやるぞって自分で宣言したことができたことが自己肯定感にもつながるのは大きいかなと思う。

清野:確かに自分ルールを守れないと嫌になりますよね。本当は英語の勉強をしなければならなかったのに今日もゲームをやってしまったこんな自分なんて情けないっていうのが 続くと思うと確かに1日ぐらいは英語やろうかって気にもなるかもしれないですね。

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ギリギリまで粘る

ストイックに自分ルールを守る永田さん、うって変わって清野さんはその真逆のようなアプローチで苦手科目に取り組んでいたようです。

諦めることで自分を追い込む

永田:清野は逆にどうしていたの?

清野:僕は諦めていましたね。

永田:どうして?

清野:僕は国語が嫌いだったんですけれど、国語については頑張っていろいろモチベーションを上げる策を考えたんですね。

そこで思いついた策は国語の中で魅力を感じ取ろうというものでした。

例えば現代文の問題を解くことがいかに面白いのかを自分がもしかしたら知らないだけかも思って、いろいろ試してみたんですけれど僕にとっては本当につまらなかったんですよ。

永田:苦手だったんだね。

清野:苦手より嫌いの方が近いかもしれないですね。さらにサンドイッチ法もやったんですが、どうしても国語の問題を見た瞬間にやる気がなくなり、ペンも持てない感じだったので それもやめました。

その結果、国語の勉強を諦めて放置したんですね。

そうすると何が良かったかっていうと国語の成績が見るからに下がっていったんですよ。

永田:そりゃそうだな。

清野:成績がどんどん下がっていくと、どこかの段階でモチベーション云々とかじゃなくて これは国語をどうにかしないと自分の進路に関わってきて害が及ぶ時が来るんですよ。

そうなると国語が好きとか嫌いとか関係なくやらなければと、自分の中からモチベーションが勝手に湧いてくるので、それを待っていた感じがします。

永田:なるほど、いったん放置していたんだね。

清野:放置して国語の勉強を本当にやらないといけない時まで待ったら、もうそうなった時点からは否が応でも勉強はするようになりましたね。

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明確なゴールを持とう

永田:それができたのは明確なゴールがあったからだよね

清野:そうだと思います。だからなぜ苦手科目を勉強しようと思っているのか、その理由を明確にすることが一番大事なのかもしれません。

僕の場合は東大に受かりたいと思っていたし、文系なので国語の比重が一番重かったんですよ。

それなのに国語が一番苦手だという状況だと、自分の目標を達成できない。

この状況に対する嫌な気持ちが、国語に対する嫌な気持ちを超えたんですよね。だから国語の勉強をしようとなる。

永田:つまり行きたい場所があるとか、受かりたい大学があるとかこういうことができるようになりたいという思いが強ければ強いほど苦手なものも頑張れるようになるという話ですね。

清野:まさにそうだと思います。

だから本当は自分理系行きたいのに 数学ができない 苦手な勉強したくないってなってても いやでも本当に理系行くっていう選択の瞬間には さすがに数学もってなると思うんで

好きと必要のグラフを考えよう!

苦手科目の克服には目標をはっきりさせることが大事だとわかりましたね。目標をはっきりさせるために永田さんがよく使っているグラフがあるそうです。

マトリックスを使おう!

永田:僕がいろんな学校に講師として行く中でマトリックスというグラフを使ってよく考えているんです。

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永田:この数学でのxy座標みたいなグラフで、好きと必要の重要さについて話をするんだけれど、人間が物事をやり続けられる理由は二種類しかなくて好きかどうかと必要かどうかだと思うんだよね。 清野がそれは当たり前だなって顔してる(笑)

それはそうだよね。質問をくれた子がゲーム好きか分かんないけど、ゲームとかアニメとか漫画とかのような娯楽のうち、どれか1個ぐらいは好きで時間を忘れて楽しんでしまうものってあると思うんだけれど、それって別に必要だと思ってやってはいないよね。

だから必要なことじゃなくても(人によっては必要かもしれないけど)好きであればやり続けられるんですよ。

もしくは好きじゃないし、少し大変だけども自分のゴールがあって、そのために必要だと思えばやれる。

だから勉強を好きか必要かのどちらかに当てはめられればいい。

俺の場合、数学は好きだからそんなことを考える必要はなかった。でも数学以外の勉強、たとえば科学も最初はそんなに好きというわけではなかったから、これは受験で東大に受かるために必要だなと自覚する。もしくは実際にキャンパスに行ってみたりすることで、東大にいくことがあやふやな目標ではなく、具体的なゴールにすることが重要だと思う。

清野:なるほど。要するに国語なり英語なりみんなの苦手科目が必要だけど嫌いみたいなポジションにいるんだなと認識することが大切なんですね。

永田:そうそう。そう認識したら、この科目は苦手だけれど必要でどうせやらないといけないから、ちょっと楽しまなきゃなっていう風な思考に変わっていくよね。

まとめ

いかがだったでしょうか。2人ともなかなかストイックな方法で苦手科目を勉強していたので、そっくりそのまま同じ勉強法を行うことは難しいかもしれませんが、クリアな目標を立てることは今すぐやるべきだと思います。

個人的には、そもそも苦手科目を克服しようと思って行動をはじめている時点で、その目標は半分達成できているのではないかと思います!

ぜひこの機に苦手科目を克服できるよう頑張りましょう。

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この記事を書いた人

教育事業や出版事業での取り組みを様々な媒体を通して発信しています。自社メディア「カルペディア」では、「人生を”ちょっと”前のめりに」をテーマに、教育・学習を取り巻く様々な疑問・関心について記事を掲載しています。

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