大学はどうやって選ぶ?志望校決定の方法を徹底解説!

大学受験は自分のこれからの人生の方向を決定する一大イベントです。そのスタートラインともいえる志望大学選びですが、一体何校を選べばいいのか、どのような基準で選べばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では志望大学決定のための具体的なステップと大学を判断するためのポイントについて詳しく解説していきます。

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目次

何校受験するべき?併願校は?

志望校決定において、始めに決めなければならないことは第一志望と併願校の数です。明確に決めなくても大体の目安は決めておくと志望校を決定しやすくなります。

大学受験の形式は多様なため、普通は何校受験するのか、後期は出願した方がいいのかなどさまざまな不安があると思います。人それぞれの受験スタイルがあるので正解はありませんが、一般的な受験校選びの基準を解説していきます。

受験形式によって違う

大学入試には、一般選抜、推薦入試、総合型選抜、共通テスト利用入試などさまざまな形式があります。それぞれの形式に応じて併願校も異なります。例えば共通テスト利用入試では二次試験を受験する必要がないため一度の試験で複数の大学に出願することが可能ですが、その簡便さから倍率が高いという特徴もあります。また指定校推薦などの推薦入試では、二次試験をともなう一般選抜の出願締切よりも前に合否がわかることも多いため、基本的には併願校を考えないことも多いです。

国公立が本命なら併願は三校まで!

国公立大学を第一志望にする場合は、前期日程として本命の大学、後期日程として本命もしくは滑り止めの大学を受験することが多いです。中期日程を実施している大学を受験することもありますが、後期日程の試験に集中するためにあえて受験しないこともあります。中期日程や後期日程を実施している大学はだんだんと少なくなっているため、実施大学と難易度、倍率などを考慮して決定しなくてはなりません。

基本的には併願校として私立大学を受験することになります。不安からつい何校も受験したくなりますが、対策にかかる時間を考えて併願校は1校か2校に絞るのが一般的です。同一の学校でも学部によって試験日が異なることもあるため、全て受験するのではなく自分がいきたい学部を見極めて受験するようにしてください。一般的には併願校の受験は3日程に留める人が多いです。

私立大学が本命の場合も併願校は選んで

私立大学を第一志望に考える場合も併願校は選ばなくてはなりません。国公立大学の前期日程を併願校として設定する場合もありますが、基本的には他の私立大学を受験することが多いです。私立大学はそれぞれの試験日程が近いことが多いので、本命の試験の前後1日は開けてスケジュールを組む、本命の試験後の日程のみに絞るなど工夫が必要です。

大学選びの基準

それではいよいよ志望大学を決定していきます。選択するにあたってどのようなポイントに注目するべきかわからない人も多いのではないでしょうか。基本的な評価軸を順に説明していきます。

学部・学科

学部や学科の選択は大学選びで最初に考えるべき要素です。自分が興味を持っている分野は何かを見極め、その分野に強みを持った大学を選ぶのが重要です。時間をかけて専門的な勉強をできる機会はこの先ほとんどありません。そんな中で自分の興味とずれていたり、学びたいことが学べないことは絶対に避けたいです。そのためにも学部や学科の決定は非常に重要なのです。

自分が好きなこと・興味があることを紙に書き出してみたり、大学のホームページを見て「なんとなく面白そう!」と思った学部をメモしておいてください。始めは自分の興味が分からなくても、だんだんと自分が学びたい分野が明確になってくると思います。在学生や卒業生のインタビューやパンフレットを公開している大学も多いので参考にしてみてください。

受験形式

受験形式も大学選びの重要な要素です。共通テスト利用型、一般選抜、推薦選抜、総合型選抜など、自分に適した形式を選ぶことで、合格の可能性を高めることができます。例えば、得意科目を活かせる形式や、学業以外の活動実績をアピールできる推薦入試を選ぶのも一つの方法です。また、受験形式によって準備の方法や必要なスケジュールが異なるため、自分が最も力を発揮できる形式を選択することが大切です。自分に合った受験形式があるかどうかを確認するようにしましょう。

進学先・進学実績

進学後のキャリア形成を考える際、大学の進学先や進学実績も重要な判断材料となります。卒業生がどのような企業や業界で活躍しているか、大学院への進学率なども確認しておきましょう。例えば、特定の業界に強い大学や、留学制度が充実している大学を選ぶことで、将来の選択肢を広げることができます。大学のホームページや進路情報パンフレットを参考に、実績を具体的に調べておくことをおすすめします。

大学時代にかかる費用

大学生活における費用も見逃せないポイントです。学費だけでなく、教科書代、交通費、生活費などを含めたトータルコストを考慮する必要があります。また一人暮らしを始めるかどうか、学生寮に住むかどうかなどで総合的にかかる費用は大きく異なってきます。特に、私立大学や都市部の大学は費用が高くなる傾向があるため、事前に計画を立てておくことが重要です。また、奨学金制度や授業料減免制度を活用することで、経済的な負担を軽減する方法も検討しましょう。親や進路指導の先生と相談しながら、現実的な予算計画を立てることが大切です。

自宅からの距離と学校の雰囲気

大学の所在地や雰囲気も、選択時に考慮すべき重要な要素です。自宅から通学する場合、通学時間や交通費を確認しておくと良いでしょう。一方で、一人暮らしをする場合は、住環境や生活費も調査が必要です。また、大学の校風やキャンパスの雰囲気が自分に合っているかどうかも確認しましょう。オープンキャンパスや学園祭に参加して、実際の雰囲気を肌で感じることが選択のヒントになります。

志望校決定でしてはいけないこと

志望校決定には実は絶対にしてはいけないタブーも存在します。受験勉強で追い込まれているとついつい視野が狭くなって落とし穴にハマってしまうこともあるので気をつけてみてください。

保護者や先生の言う通りにする

一番多いのが保護者や先生の言う通りに進路を決定してしまうことです。

確かに保護者や先生の意見に耳を傾けることは大切ですが、最終的な判断を他人任せにするのは避けましょう。他人の意見は参考意見として受け止め、自分自身が納得できる選択をすることが重要です。自分で設定したゴールじゃないと受験勉強にも身が入らなくなり、入学後も逃げグセがついてしまう可能性があります。周囲の期待やアドバイスを尊重しつつも、自分の希望や目標に基づいて決定するよう心がけましょう。

SNSなど世間の評価のみで決定する

首都圏や関西に住んでいると、早慶やGMARCH, 関関同立など有名大学を指す標語をよく耳にすると思います。確かにすてきな大学ばかりですがインターネット上の情報やSNSでの評判、周りからの評価だけを鵜呑み(うのみ)にして進路を決定するのは危険です。いい学校と言われていてもいざ入学すると自分のイメージと異なっていたり、やりたい勉強がその学校ではできないこともあるかもしれません。実際にその大学に通っている学生の声や、公式情報を確認することで誤った情報をつかまないようにしてください。

偏差値や模試の結果のみで決定するor諦める

偏差値や模試の結果は大学選びの一つの指標に過ぎません。それだけを基に志望校を決定したり、逆に諦めたりするのは避けましょう。偏差値や模試の判定は、あくまで過去のデータに基づくものであり、個々の努力と学習の進展により変動します。特に高校2年生以下の偏差値や判定はこの先大きく変動していきます。これを過信せず、あくまで一つの指標として捉え、自分の実力を客観的に評価しましょう。

大学生活をイメージするためにできること

志望校決定にあたっては大学生活をイメージすることが重要ですが、なかなか実感が湧かない人も多いかと思います。自分が本当に志望大学と合っているのかを判断するための方法をご紹介します。

パンフレットを取り寄せる

大学のことを深く知るためにはまずはパンフレットを取り寄せることが効果的です。大学のカリキュラムや進学実績などが細かく書かれています。大学によっては大学全体のパンフレットと学部単独のパンフレットで分かれている場合もあるので、興味がある大学や学部に関しては一度取り寄せ、読んでみてください。自分が学びたい内容、研究したい内容がその学部で実施されているかどうかも確認できます。

オープンキャンパスで雰囲気をつかむ

オープンキャンパスは大学の雰囲気や学ぶ環境を実際に確認できる絶好の機会です。事前にスケジュールを確認し、行きたい大学のオープンキャンパスを積極的に活用しましょう。キャンパスツアーや模擬授業に参加することで、実際の大学生活を具体的にイメージできます。最近ではオンラインツアーやオンデマンド講義などを実施している大学も多く、かつてよりもハードルが下がっています。在学生に質問ができるタイミングがあれば気になったことやパンフレットに記載されていない内容を聞くのもいいでしょう。実際に通っている人の話を聞くことでその大学に通っている自分の姿が想像できるようになるかもしれません。

相談会や説明会も利用しよう

大学によっては個別相談会や学校説明会などをオープンキャンパス以外のタイミングで実施していることもあります。オープンキャンパスに参加できなかった場合でも生の声を聞くことができます。また特に理系の大学では女性向けの進路相談会が行われることもあります。男性が多い環境下で不安に感じている人が入れば、そういった場を活用することで入学後の不安を払拭(ふっしょく)しましょう。

そのほかにも留学に行った人や部活動を行っている人など、さまざまな立場の先輩の話を聞ける機会があることもあります。志望する大学からの情報をチェックして、積極的に活用してみてください。

まとめ

いかがでしたか。模試の判定などを受けて最後まで悩むかとは思いますが、一度決めたら志望校を簡単に下げないことも重要です。この記事を参考にして自分も周りも納得できる志望校決定を行ってください。応援しています!

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この記事を書いた人

東京大学で薬学や心理学を中心に勉強しています。高校時代に発達障害の方とその支援者を中心に様々な人と関わってきた経験があり、人と話しその人の人生を知るのが好き。ボカロとお笑いが大好き。

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