受験生はいつゲームをやめるべき?現役東大生が解説!

受験が近づいてきているのはわかっているけれど、ゲームがやめられない。勉強時間を増やした方がいいのはわかっているけれど、どうしてもゲームに時間を費やしてしまう。そんな受験生へ。いつゲームをやめるべきか、そもそもゲームをやめた方がいいのかどうか、知りたいですよね?

今回は、受験期も娯楽に手を伸ばしつつ、そこそこうまく両立していた現役東大生ライター碓氷明日香が、受験生のゲームとの上手な付き合い方について解説します!

目次

そもそもゲームをやめるべき?

受験生はゲームをやめるべきだ!という意見の人が世の中には一定数いますよね。でも、ゲームが好きな人にとって、たったの1年であろうと、いやひと月であろうと、ゲームをやめるなんて考えたくもないと思います。

受験生はそもそもゲームをやめるべきなのでしょうか?

やめられるに越したことはない

答えは「人による」です。強い意志を持ってやめることができるなら、それに越したことはありません。まずは自分に強い意志があるかどうか、試してみるといいでしょう。1週間ほどゲームをせずに過ごしてみてください。できそうなら、2週間、1カヶ月、と伸ばしていきましょう。

ただ、それができていないから、今この記事にたどり着いている、という人が多いはずです。人間は弱いもので、やるべきこととやりたいことがあったら、どうしてもやりたいことに手が伸びてしまいますよね。

それだけゲームが好きなのであれば、無理やり矢理やめようとするとむしろストレスになってしまう可能性があります。結局勉強から逃げて、漫画や動画視聴など別の娯楽にハマってしまうことも。

ですから、「やめられるに越したことはない」けれど、「無理にやめる必要もない」が答えです。

やめた方がいい理由

目的があると目標に向かって突き進んでいける、という人もいると思うので、ゲームをやめた方がいい理由を説明します。誰もが頭ではわかっていることだと思いますが、あえて言語化してみましょう。

勉強には終わりがないからです。課題をやって終わり、過去問をやって終わり、ということはありません。自分にできないところを見つけて、しらみつぶしのように問題を解けるようにしていく。無限に続く作業です。

受験までにどれだけそれをやれるかで、受験の結果が変わってきます。つまり、勉強に時間をかければかけるほど、合格が近づくということですね(もちろん質は大事)。

だから、ゲームをしている時間を勉強に当てれば、合格の可能性を高められるのです。受かりたいなら、やめた方がいい

いつやめるべき?

では、いつやめるべきなのでしょうか。

それは「高3の夏休み明け」です。夏休みからいざやめようとしても、時間が有り余っているせいでついつい娯楽に手が伸びてしまいがちですよね。だったら、いっそ夏休み明けからやめてみるのがおすすめです。

3年生の夏休みが明けると、みんなが受験を意識し始めるので、徐々に教室の雰囲気がピリピリし出します。それに乗じると、我慢しやすいのではないでしょうか。

ここで注意しておきたいのは、このタイミングに「やめ始める」わけではないということです。3年の夏休み明けには完全にゲームとおさらばした状態にしたい。そのためには、もっと早い段階からやめる準備が必要です。以下の「やめる方法」で早めにやめる意識を持っておくといいでしょう。

やめる方法

実際に、どうやってゲームをやめればいいのでしょうか。おすすめの2つの方法を説明していきます。

やらない曜日を作る

ゲームに触れない習慣をつけ、徐々にゲームから離れるために、「ゲームをやらない曜日」を作りましょう。ゲームをやらずに勉強をする日を決めるのです。他の娯楽に移ってしまっては意味がないので、その日はいつもゲームをしている時間をできるだけ勉強に当てましょう。

「曜日」としているのは、定期的にやらない日を作らないと、気分で決めることができてしまい、習慣にならないからです。多少強制力がある方がやめやすいのは、みなさんも想像できると思います。

慣れてきたら、その日を増やしていきましょう。週1を週2に、週3を週4に……と増やしていくうちに、いつの間にかゲームをしないのが当たり前になってくるはずです。そうなったら、上記で挙げた「高3の夏休み明け」あたりから、ゲームを封印しましょう。

勉強をゲームにする

ゲームをやめるのは、勉強時間を捻出するためと先に書きましたが、わざわざ楽しいゲームを我慢してまで勉強をするのだから、楽しく勉強できた方がいいですよね。

みなさんはゲームの楽しさを日々実感していると思いますが、それを勉強にも応用できないでしょうか。考え方を変えて、勉強をゲームに変えられないでしょうか

1問の問題を解けるように勉強することと、ゲームに出てくる目の前の敵を倒すこと。章末問題を解くのと、ラスボスを倒すこと。これらは同じだと考えられませんか?英単語を毎日少しずつ覚えれば長文がスラスラと読めるようになっていくのは、ログインボーナスをもらってガチャを引けるようになるのと一緒だと思いませんか?

こう考えれば、勉強が楽しく思えてくるはずです。勉強はつまらないもの、という思い込みを捨てて、ゲーム感覚でやってみましょう。そうすれば、いつの間にかゲームをせずとも、勉強だけで満足できるようになるはずです。

うまく両立する方法

とはいえ、先にも述べましたが、無理にやめるとストレスがかかってしまうこともあります。ここからは、ゲームをやめず、勉強とうまく両立する方法を紹介します。一度やめてみたけど、受験までゲームをしないなんてどうしても無理だ……という人向けです。

ルールを自分で決める

ゲームに関するルールを「自分で」決めましょう。よくあるのは、ゲームに依存している子どもを見るに見かねて、親や先生がルールを勝手に決めてしまうパターン。そうなると、子どもはかえって反発したくなり、結局守れません。

だから、自分でルールを考えるのです。何時から何時まではゲームの時間、今日からこのゲームだけにする、など。現実的な、でも決して甘くないルールを設定しましょう。友達と一緒に決めるのもやる気が出ていいと思いますが、あくまで主体的に考えましょうね。

そして、それを親や先生、友達など身近な人に宣言するのです。ルールを決めるところまでは自分でやって、あとは協力してもらうのが一番です。宣言通り、ルールを守ってゲームをしているかどうか、それ以外の時間にしっかり勉強しているかどうか、確認してもらいましょう。

時間制限を設ける

これもルールの一貫ですが、「時間制限を設ける」ことが大事です。ダラダラとゲームをしていて、結局勉強しないまま1日が終わってしまった、という経験は誰にでもあるでしょう。

スマホのアプリだったら、設定で時間制限をかけることができます。私の場合は、ゲームではないですが、スマホ自体の使用時間を減らしたかったので、友達同士でお互いのパスワードを決め合って、時間制限をつけてもらっていました。つまり、友達が解除しないと制限時間をこえ超えて使うことができない、という状況を作ったのです。このように、うまく機能を使いこなして制限しましょう。

また、時間制限を設定できない種類のゲームであれば、時間のルールを自分で決めて、それを身近な人に伝え、時間になったら止めてもらうようお願いしておくといいでしょう。自分で時間を守れるならそれでもいいですが、どうしても甘えてしまって超過してしまう、という人は誰かに協力を仰いだ方がいいです。

ご褒美に取っておく

やらなければいけないことをしっかりやりつつ、自分の機嫌は自分で取る。何歳になっても必要なことです。そのために、ご褒美は欠かせません。この場合、やらなければいけないことは勉強で、ご褒美はゲームに当たりますね。

ご褒美の決め方として、例えば、1日のノルマを終わらせたら寝るまでゲームをしていい、テストで目標点を取ったらその週末はゲームの時間を増やしていい、などがあるでしょう。やりたいことをやるためなら、苦手な教科の勉強も頑張れると思いませんか?

ただ、注意すべきことが2つあります。1つ目は、「勉強の質を保つ」ことです。ノルマを早く終わらせることばかりに意識が向いて、中身のない勉強をすることになってしまっては意味がありません。それなら、その時間にゲームをしていた方がいいですよね。我慢して勉強するのだから、有意義な時間にしましょう。

2つ目は「切り替え」です。ご褒美だからといっていつまでもダラダラとゲームをするのではなく、しっかりルールを決めて遊びましょう。ここでも時間制限が有効になってくるわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ゲームをやめるには、ゲーム機を捨てる、アプリを消す、といった方法もありますが、一気に自分の楽しみを捨てる行為はあまりおすすめしません。後悔すると思います。そして、結局反動で別の娯楽に手を出してしまうかもしれません。

まずは、ゲームと勉強をうまく両立しつつ、最終的に勉強に集中できる環境を自分で作っていくことが大切です。自分の性格や自分にとってゲームがどれほど大事かを分析しつつ、自分に合った方法で勉強・ゲームの両方を進めていってください。この記事を読んでいるみなさんが有意義な受験生ライフを送れるよう、祈っています。


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この記事を書いた人

大学では教育学部基礎教育学コース所属。世界史が好きだったことを踏まえ、教育の国ごとによる違いやその歴史に興味を持っている。趣味はアニメ鑑賞、読書。

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