カルぺ・ディエム講師の西岡壱誠(経済学部4年生)、永田耕作(教育学部4年生)を含む4名の東大生の講師メンバーが、2023年11月18日に金沢高等学校の高校1,2年生を対象に「難関大合格プロジェクト」というワークショップを開催しました。
「難関大学合格プロジェクト」とは?
「行ける大学」を目指す学生がたくさんいて、「安定思考」で生きる若者が増えて、「指示待ち・周りと同じように」で行動する人が多い。
失敗したくないと考えて、自由にこの瞬間を楽しむ人が少ないと思います。
そんな中で、僕たちは「やりたいこと」に挑戦してもらえるようなお手伝いをしたいと考えています。
本プロジェクトでは、生徒たちが「行きたい大学」を見つけ、ゴールまでの道のりを一緒に描き、年間を通して継続的なサポートを実施します。
偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・情報格差など、さまざまな逆境を乗り越えた東大生講師が指導に携わります。
金沢高等学校では、1年生に対して対面とオンラインを合わせて年間10回、2年生に対して対面で年間5回の講義を行なっています。今回は久々の対面での講義ということで、我々も気合いを入れて様々なバックグラウンドを持つ4人の講師を派遣しました。
本記事では、このプロジェクトの様子を、実際に講義やワークショップを担当した永田がレポートします!
数学の得点を上げるための3つの力
今回の講義のテーマはズバリ、「数学」でした。数学の得点力を上げるために必要な力を分解して考える、という話をしました。
皆さんは、「ボレーシュートを打ってください」と突然言われて、打てますか?
突然何を質問されているんだ、と思った人も多いかもしれません。しかし、この質問を用いて、得点力を上げるための「3つの力」を説明することができるのです。
ボレーシュートとは、味方のパスに対してダイレクトに行うシュートのこと。ここで初めて聞いた人は、ボレーシュートを打てません。知らないことはできるはずがないですからね。このように、ボレーシュートを打つためには、それが何なのかを知っている必要があります。これが、1つ目の力である「知識力」です。では、知っていれば必ず打てるのかと言うと、そういうわけでもありません。例えば、ゴールから何十メートルも離れた場所から打っても、相手のキーパーが止めるでしょう。どのタイミングで打てばゴールできるのかを考える「判断力」も必要になります。これが2つ目の力です。
さて、知識と判断の2つの力があればいいのか。もちろんそんなことはありません。どれだけ頭の中で理解していても、サッカー未経験者ではタイミングが合わずに空振ってしまったり、止められてしまったりします。そうならないための力が3つ目の「遂行力」です。
この3つの力を、数学の問題について考えてみましょう。
例えば二次関数の問題を解く際に、「平方完成」を知っている必要があります。これが知識力です。また、式変形をすべきタイミングで行う必要があります。それを見切る力が判断力です。そして、ここまでが完璧でも計算ミスをしてしまうと問題に正解できません。これを防ぐ力が遂行力です。
問題を解く際に必要な力を分解できると、間違えた問題を復習する時にも「どの力が足りなかったから解けなかったのか」を考えられます。すると、復習に目的意識がついてより自分の力になります。
計算力を鍛えよう!
講義の終わりには、計算力を上げるためのワークも行いました。大学生講師と対決!として、用意した計算問題を解くスピードを競い合います。
計算は、スピードと正確さがどちらも大事。素早く、かつミスなく計算することで、いろんな問題に生かして欲しいと考えています。
次回の1年生への講義は、オンラインで行われます。今回の講義で学んだことも生かして、より積極的に講議へと取り組んでくれることを期待しています。
公式サイトにて、カルぺ・ディエムが提供している具体的なサービスを紹介中!
カルペ・ディエムでは、学校様・保護者様のお悩みに対応した講演・講座・ワークショップをご提案&実施しております。
生徒の皆さんの大学選び&学部選びのワークショップ、モチベーションアップを目的とした講演、探究学習授業、長期休暇の学習合宿、難関大学合格を目指した通年プロジェクトなど、さまざまなプランをご用意しています。
講師は現役東大生!偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠をはじめとして、地域格差・経済格差など、さまざまな逆境を乗り越えた現講師たちが、生徒に寄り添って対応します。
ご相談から受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。