「何度も同じ問題で間違えてしまう」「解説を読んで理解したつもりでも解けない」こんな悩みを抱えたことはありませんか?
「ジップロック勉強法」は、現役東大生がその壁を乗り越えるために編み出した勉強法です。このユニークな勉強方法について、実際の体験を交えて紹介します。
(出演)
動画サムネイル右 坂木駿吾:東大理系 野生系インテリ
動画サムネイル左 永田耕作:東大理系 計算の申し子
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ジップロック勉強法が生まれた理由
坂木さんは高校時代、自分の勉強を分析してみて、2つの課題にぶつかったそうです。
それは一体どのような課題なのでしょうか? そして、坂木さんはその課題をどのように乗り越えたのでしょうか?
同じ問題を何度も間違えるのはなぜ?
坂木:僕、高校1、2年の頃、本当に「また同じ問題で間違えた……」ということがとても多かったのです。特に数学や物理ですね。
「やったことがあるのに解けない」ということばかりでした。
そして、もう一つ悩んでいたのが「すぐに解答を見てしまうこと」でした。
永田:あるあるですね。しかも、問題集によっては解答がすぐ下に載ってるから、つい見てしまいますよね。
坂木:すぐに解答を見てしまうと、解法が身につきません。理解してないのに「わかったつもり」になって、結局同じ問題でまたつまずいてしまいます。
結果、解答を暗記してるだけになってしまい、成績は伸びないのです。
ジップロック勉強法とは?
坂木:そこで「解答を見られないようにする仕組み」を考えました。
それが今から紹介する「ジップロック勉強法」です!
みなさんは、新聞記事を切り抜いてスクラップブックを作ったことはありますか?
実は、「切り抜く」という行動はとても記憶に残りやすいのです。
永田:うちの祖父も広島カープが勝った日の記事だけを集めて「広島ノート」作ってました。確かに覚えてますね。
坂木:このジップロック勉強法は、その「切り抜くと記憶が定着しやすい」ということから発想を得ています。やり方は次の通りです。
ジップロック勉強法の手順
- 解けなかった問題を印刷し、問題文だけを切り取ってジップロックに入れる。
- 袋に溜まってきたら、朝起きてすぐや寝る前などの少し時間が余ったときに取り出して解く。
- 解ければ捨て、解けなければ再び袋に戻す。
永田:なるほど。その袋が「解けない問題集」になるのですね。
坂木:そうです。袋が厚くなると「解かなければ」と思えますし、逆に薄くなれば達成感にもつながります。
ジップロック勉強法のコツとは?
そんな「ジップロック勉強法」を効果的に使うコツはあるのでしょうか?
坂木さんが実際にこの方法で勉強していたときの経験を語ってくれました。
ジップロック勉強法を効果的に使うコツ
坂木:僕は、できなかった問題に印をつけてました。「この小問で間違えた」とか「何回ミスした」とかを書いておくのです。
また、解くにあたってかかった時間を記録するのも大事です。最初15分かかっていたのが次は10分になった、とか成長が見えるので、モチベーションにつながります。
永田:僕もタイマーを置いて時間を意識して勉強してました。
試験は限られた時間で解くので、自分が得意な問題には短時間で取り組めるように調整することも大切ですよね。
坂木:そういう「時間感覚」を養うのに、かかった時間を記録に残すのは本当に有効だと思います。


解答を見なくて済む?
坂木:冒頭で「すぐ解答を見てしまうのが課題」と話しましたが、実はこの方法なら解答を見ずに済むのです。
永田:確かにそうですね! 問題だけ切り抜いてあるから解答をその場では見ることができないんですね。
坂木:そうなのです。解答を見たければ問題集を開かないといけない。その手間があるから「つい見てしまう」を防げます。
永田:これは本当に効果が大きいですね。解答が別の場所にあるだけで、きっと行動が変わるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。近くに解答があると、どうしても見てしまってわかったつもりになりますよね。
それを阻止するためのジップロック勉強法。
ちょっとした工夫によって勉強の成果はグンと変わります。
同じような悩みを抱えている人はぜひ試してみてください。

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